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取組事例テーマ

沿岸域のマイクロプラスチック汚染:観測手法の確立と、生物、環境汚染の実態とメカニズムの解明を目指して

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河口域に堆積する多くのプラスチックゴミと汚染が懸念される生息生物
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有機物の多い底質中のマイクロプラスチックを効率的に分析する手法
取組概要

 近年、「マイクロプラスチック」と呼ばれる微細な破片や粒子状のプラスチックによる海洋汚染が世界各地から報告され、生態系への影響が懸念されています。しかし、汚染のメカニズムやその影響については不明な点が多く、今後の対策を考えていくためには多くの研究課題が残されています。特に沿岸域は、陸から多くのマイクロプラスチックが流れ込み、海へ広がる起点となると考えられ、汚染も進行していると予測されますが、その実態は十分に分かっていません。また、環境や生物中のマイクロプラスチックの迅速な分析法の確立が求められています。本取り組みでは、これまでに底泥に含まれるマイクロプラスチックを効率的に分離し計量する方法を確立し、また、中赤外2次元分光イメージングを用いたマイクロプラスチック計測システムを開発し、これらの方法を用いて、高知県を中心に沿岸域のマイクロプラスチックの堆積状況と生物汚染の実態を明らかにしてきました。

今後の展開

 引き続き、マイクロプラスチックの調査?分析手法の開発?改良を進めるとともに、魚やカニなど様々な水産生物のマイクロプラスチック汚染の実態調査と、影響評価を進めて行きます。

担当者
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