取組事例

　馬路村農業協同組合（以下、馬路村農協）は、ユズ種子から圧搾抽出した「ユズ種子油」を開発しました。そのユズ種子油の機能性について、本学と共同で研究を行ってきました。研究成果として、特許：「抗酸化剤」、「抗アレルギー性皮膚炎外用剤」、「体重増加抑制剤」、「脂肪肝抑制剤」を取得し、実用化が進んでいます。現在は代謝改善効果に焦点を絞って、研究を進めています。二重盲検法を用いて臨床試験を行い、ユズ種子油に血糖値上昇抑制効果があることを明らかにしました。今後は脂肪代謝に関しても研究を進めていく計画です。

　2018年4月からは、これまで共同研究を行ってきた馬路村農協と本学初の共同研究講座「高知馬路村ゆず健康講座」を設置しました。この講座は、馬路村農協と本学が共同で運営する、ユズに特化した講座です。ユズを健康に貢献する素材として捉え、より充実した研究活動を行い、最終的には高知県発の健康領域新産業創出を目指します。また現在、機能性表示食品の届出手続を行っています。