公開日 2014年2月7日
この研究顕彰制度は、優れた研究を行った者を表彰することにより、研究業績者、若手教員及び大学院生の研究意欲の高揚を図り、もって本学における研究の活性化と一層の発展を目指し、今後の活躍の発展性が期待される研究者個人を学長が表彰することを目的としています。
平成26年度は、研究功績者賞6名、若手教員研究優秀賞1名、大学院生研究奨励賞2名の方々が受賞されました。
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【 日 時 】 平成26年2月7日(金) 17:15 ~ 17:45
【 場 所 】 朝倉キャンパス 学長室
【受賞者】 ?研究功績者賞?
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櫻井 克年(サクライ カツトシ) (理事(総務担当))
櫻井氏は、第58回日本土壌肥料学会賞を受賞した(平成25年4月4日)。受賞名は「東?東南アジアの土壌生態環境および機能の評価と修復」であり、土壌肥料学分野における先駆的な活動成果が高く評価されたものである。同氏は、長年にわたり、環境保全型農業の発展に対する幅広い活動を行い、特に土壌学、肥料学、植物栄養学分野に関する研究で多大な成果を上げている。以上より、研究功績者賞にふさわしいと委員一同が合意した。
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石川 勝美(イシカワ カツミ)?? (農学部門 教授)
石川氏は、日本生物環境工学会から学術賞を受賞した(平成25年9月4日)。受賞名は「植物環境制御への機能水の応用」であり、先端的食料生産システムに関する研究成果が高く評価されたものである。同氏は、その他にも、同学会から50周年記念貢献賞(平成24年9月6日)や日本学術会議からHonorable mention賞等を受賞しており、生物環境?植物工場に関する分野で多大な成果を上げている。以上より、研究功績者賞にふさわしいと委員一同が合意した。
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椛 秀人(カバ ヒデト) ? (基礎医学部門 教授)
椛氏は、第14回日本味と匂学会賞を受賞した(平成25年9月)。受賞理由は「嗅覚特にフェロモンの記憶に関する優れた研究業績と学会発展」であり、フェロモンの記憶について、神経?シナプス?分子レベルからのメカニズム解明に関する特筆すべき成果が高く評価されたものである。同氏は、2009年から3年間、日本味と匂学会の会長職を務め、幅広い学会活動を行った点も評価された。以上より、研究功績者賞にふさわしいと委員一同が合意した。
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佐藤 隆幸(サトウ タカユキ) (基礎医学部門 教授)
佐藤氏は、平成25年度の科学技術分野において文部科学大臣表彰(科学技術賞)を受賞した。受賞理由は「画期的な手術ナビゲーションシステムの開発」である。その内容は、近赤外蛍光カラーイメージング技術を利用した世界初となる画期的な手術ナビゲーションシステムであり、この技術開発により我が国の科学技術振興に多大な貢献をしたことが高く評価されたものである。以上より、研究功績者賞にふさわしいと委員一同が合意した。
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小川 恭弘(オガワ ヤスヒロ)?? (臨床医学部門 教授)
小川氏は、国際癌治療増感研究協会の協会賞を受賞し(平成25年6月8日)、その前年には第71回日本医学放射線学会の総会においてGold Medalを受賞している。同氏は、長年にわたって「がんや正常組織の放射線感受性に関する研究」を推進し、最近開発した酵素標的?増感放射線療法KORTUC (Kochi Oxydol-Radiation Therapy for Unresectable Carcinomas)で多大な成果を上げている。以上より、研究功績者賞にふさわしいと委員一同が合意した。
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竹内 啓晃(タケウチ ヒロアキ)? (臨床医学部門 講師)
竹内氏は、第60回日本臨床検査医学会において学術賞(Scientific Award)を受賞した(平成25年11月)。本受賞は、臨床検査関連領域で最も優れた業績をあげた会員1名に対して授与されるものであり、この領域での同氏の学術研究成果が高く評価されたものである。同氏は、ICD(インフェクションコントロールドクター)として種々の感染対策業務に従事する他、ヘリコバクター?ピロリ菌に関する研究でも多大な成果を上げている。以上より、研究功績者賞にふさわしいと委員一同が合意した。
?若手教員研究優秀賞?
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内山 淳平(ウチヤマ ジュンペイ) (基礎医学部門 助教)
内山氏による「バクテリオファージの基礎と応用」に関する研究は、独創的であるとともに国際性に優れていることが評価された。特に、種々のファージを分離し、ゲノム情報の解析に基づく溶菌酵素の解明やファージ分子を利用した細菌検出技術等の成果は独自性に優れており高く評価された。基礎医学分野での同氏のファージ関連研究は益々の発展が期待される。
?大学院生研究奨励賞?
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橋田 裕美子(ハシダ ユミコ) (総合人間自然科学研究科 医学専攻 博士課程3年)
微生物による発ガンのうち大部分はウイルス感染に由来する。従って、そのメカニズム解明は癌治療に対する有益な指針を提供する。このようなコンセプトに基づき、皮膚癌から発見された「メルケル細胞ポリオーマウイルス」を中心に、ウイルス発癌メカニズムの解明、ウイルスの系統学的解析を行い、その成果が国際性?独創性に優れていると高く評価された。
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和田 快(ワダ カイ) ? (総合人間自然科学研究科 黒潮圏総合科学専攻 博士課程3年)
時間生物学?睡眠科学の観点から、食事と光環境が生活リズムや睡眠健康、精神衛生などに与える影響について、ヒトを対象とした疫学的研究で多くの成果を上げるとともに、「大規模自然災害被災者の睡眠健康に関する疫学的研究」では、唾液中メラトニン検査を取り入れた災害被災者の心的外傷ストレス障害(PTSD)改善に向けた研究を行い、その成果が高く評価された。
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(後列)左から和田さん、橋田さん、小槻理事(研究担当)、内山助教、竹内講師 (前列)左から小川教授、佐藤教授、椛教授、脇口学長、石川教授、櫻井理事(総務担当) |
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