公開日 2016年10月25日
本学総合科学系複合領域科学部門 櫻井哲也准教授が参加する理化学研究所の研究グループは、漢方などに使われる重要生薬「甘草(カンゾウ)」の全ゲノム解読を行い、推定されているゲノムサイズの94.5%に相当するゲノム情報を得ることに成功しました。甘草は、さまざまな漢方薬の原料として最も広範に用いられているマメ科の生薬です。今回、共同研究グループは甘草の中で最も上質とされる「ウラル甘草」の全ゲノム解読を行いました。
これにより、甘草の分子育種による国内栽培化、生産性の向上、生薬としての機能改変のほか、薬効成分の生産に必要な有用遺伝子の探索に資すると期待できます。
本研究成果は、英国の科学雑誌『The Plant Journal』に掲載されるのに先立ち、オンライン版(10月24日付け)に掲載されました。
詳細については、理化学研究所のホームページをご覧ください。
論文名:Draft genome assembly and annotation of Glycyrrhiza uralensis, a medicinal legume
著者:Mochida, Keiichi#; Sakurai, Tetsuya#; Seki, Hikaru; Yoshida, Takuhiro; Takahagi, Kotaro; Sawai, Satoru; Uchiyama, Hiroshi; Muranaka, Toshiya; Saito, Kazuki* (#Co-first authors; *Corresponding author)
雑誌:The Plant Journal
DOI:10.1111/tpj.13385