公開日 2016年12月19日
教育研究部医療学系基礎医学部門の清水翔吾助教が、12月6日~8日に東京で開催されたICS(国際禁制学会)2016において、発表した演題「Effect of alpha1 adrenoceptor antagonist naftopidil on the arginine-vasopressin secretion and urine volume in centrally noradrenaline-administered rats」(ノルアドレナリン脳室内投与ラットにおける血中アルギニンバソプレッシン量及び尿量に対するα1 受容体遮断薬ナフトピジルの効果)が日本排尿機能学会?平成28年度河邉賞に選出されました。
前立腺肥大症の治療薬として広く用いられているナフトピジル(フリバス)は、排尿障害を抱える患者の夜間尿量を減少させることが報告されていましたが、その詳細な分子機構は明らかになっていませんでした。本研究では動物実験にて、ナフトピジルが強力な抗利尿ホルモンとされるアルギニンバソプレッシンの遊離を制御し、尿量の増加を抑制することを見出しました。本研究成果はナフトピジルの新たな作用メカニズムを明らかにするとともに、本薬物の新たな臨床適用開発にもつながる可能性があると考えられます。
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