公開日 2017年11月13日
本学自然科学系農学部門 足立真佐雄教授らによる海産珪藻のバイオ燃料生産に関わる遺伝子の同定に関する研究成果が、英国の科学誌「The Plant Journal」の電子版(2017年11月9日)に掲載されました。
本研究成果は、足立教授が研究代表者を務めた戦略的次世代バイオマスエネルギー利用技術開発事業(次世代技術開発)「遺伝子改良型珪藻による有用バイオ燃料生産技術開発」(NEDO)により得られた成果です。足立教授らは、東京大学大学院農学生命科学研究科の岡田茂准教授らと共同して、海産珪藻の中でもガソリン等に用いることが出来る炭化水素を生産するRhizosolenia属に注目し、その炭化水素生合成に関わる遺伝子を分離?同定し、その性質を明らかにすることに成功しました。本成果は、本属藻類の炭化水素生合成遺伝子の構成が独特なものであることに加えて、本遺伝子を用いた海産珪藻によるバイオ燃料の生産に繋がるものと期待されることから、The Plant Journalに公開されることになりました。
論文名:An exception among diatoms: Unique organization of genes involved in isoprenoid biosynthesis in Rhizosolenia setigera CCMP 1694 (DOI: 10.1111/tpj.13719)
論文掲載HPのURL: http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/tpj.13719/epdf