公開日 2018年9月19日
免疫難病センターの仲 哲治教授の研究課題がH30年度、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED) 革新的医療技術創出拠点プロジェクト関連シーズ(慶應義塾大学拠点)、橋渡し研究戦略的推進プログラム?シーズBに採択されました。
仲教授らの研究グループは食道癌の新規癌抗原としてGPC1(Glypican-1) を同定しました。独自に開発した抗GPC1モノクローナル抗体にリンカーと抗癌剤を結合させることで作成した抗体薬物複合体(ADC)としてGPC1-ADCを新規に作成し、その有効性と安全性を動物モデルにて報告しました。
今回、橋渡し研究戦略的推進プログラム?シーズBでの研究では慶應大学拠点の支援を受け、難治性癌である膵臓癌に対する新規治療法を開発するために、抗GPC1抗体のヒト化と、ヒト化GPC1-ADCを製造し、膵臓癌を対象としたヒト化GPC1-ADCの実用化に向けて非臨床試験を達成することを目的としています。研究開発期間終了後には治験を行うことで、膵臓癌におけるヒト化GPC1-ADCの安全性と有用性の評価を行うことを目指しています。
研究開発課題名:膵臓癌を標的とした抗体薬物複合体による革新的治療法の創出を目指した研究
詳細はこちらから
https://www.amed.go.jp/koubo/05/01/0501C_00051.html
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http://www.kochi-ms.ac.jp/~nanby