公開日 2020年1月10日
本学総合人間自然科学研究科医学専攻の森坂広行さん(筆頭著者)が、本学医学部医学科皮膚科学講座の佐野栄紀教授(共著者)を含む大阪大学、京都大学、東京大学との共同研究グループで投稿した論文「CRISPR-Cas3 induces broad and unidirectional genome editing in human cells (CRISPR-Cas3によるヒト細胞での一方向性で広範なゲノム編集)」が、2019年12月6日に「Nature Communications」に掲載されました。
この論文では、新規のゲノム編集技術であるCRISPR-Cas3(クリスパー?キャス3)を開発し、実際にヒトiPS細胞での遺伝子修復に利用できることを確認しました。また、現在世界中で利用されているCas9(キャス9)とは異なり、大きくゲノムを削る特徴を持ち、標的以外を編集するオフターゲット効果も極めて低いことを明らかにした事を発表したものです。
これらは、従来よりも安全性の高い日本発の技術であり、今後新たな創薬や遺伝子治療、農水産物への利用など様々な分野への応用が期待されます。