公開日 2021年1月26日
医学部医学科泌尿器科学講座の井上啓史教授が「IJU Top Cited Article Award of the Year 2019」を受賞しました。
本賞は、International Journal of Urology誌( Official publication of Japanese Urological Association and Urological Association of Asia )に掲載された論文の中で、引用数が高かった論文の責任著者に送られる賞です。
5-アミノレブリン酸を用いた光線力学療法は、がん細胞に特異的に蓄積されたプロトポルフィリンIXの蛍光物質を赤色または緑色の可視光照射により励起し、活性酸素を生成してがん細胞を傷つける治療法で、周囲の正常な細胞や組織への影響が少なく、癌に限局した低侵襲で害の少ない治療法です。さらに、この治療法は痛みがなく、局所病変は低エネルギーレベルで治療され、放射線療法とは異なり繰り返し適用できるため、麻酔は必要ありません。そのため、既存の治療法とはまったく異なるコンセプトに基づく新しい低侵襲治療法となることが期待されています。
<論文名>Keiji Inoue. 5-Aminolevulinic acid-mediated photodynamic therapy for bladder cancer. International Journal of Urology 24, 97-101,2017.
<和 訳>膀胱癌に対する5-アミノレブリン酸を介した光線力学療法
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