公開日 2021年3月5日
医学部附属病院集中治療部の田村貴彦講師が第48回日本集中治療医学会学術集会(ライブ配信)において発表した演題「微小管保護作用を有するTrehaloseは酸化ストレスによるmitophagy障害を改善する」が、当集会において特に優れた演題と認められ、優秀演題賞を受賞しました。
日本集中治療医学会は会員数が1万人を超える大きな学会で、今回の第48回学術集会もライブ参加者数が約6000名にも上りました。その中で、田村講師は医師5名が選ばれる優秀演題賞を受賞しました。
<研究内容>
集中治療領域で近年注目されている集中治療関連筋萎縮(ICU-AW)は、酸化ストレスによるmitophagy障害によって生じると考えられています。Mitophagy障害は微小管損傷により生じ、Trehaloseは微小管の合成能を促進し、mitophagy障害を改善することを筋芽細胞を用いて証明しました。微小管保護することがICU-AWの新たな治療ターゲットとなる可能性を示すことができました。
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