◆自然科学系理工学部門の坂本淳講師の研究論文が、日本都市計画学会の2020年度学会賞(論文奨励賞)を受賞しました

公開日 2021年6月24日

 自然科学系理工学部門の坂本淳講師の研究論文が、日本都市計画学会の2020年度学会賞(論文奨励賞)を受賞しました。この賞は、過去 1 年以内に都市計画に関する将来性?発展性が顕著な研究論文を同学会論文集に発表した会員(個人)を対象としたものです。

 本論文は、中心市街地の大部分が津波浸水想定区域となる高知市を対象に、住民の津波災害リスクの認知と居住選択、居住地と交通行動の関係、及び転居特性について実証分析を行った結果をまとめたものです。主な分析結果としては、津波災害リスクを意識して浸水想定区域外の居住地を選択している人々の割合が高まっている一方、新しい居住地は以前よりも中心市街地や最寄り駅から離れ、交通手段が自動車中心となることが示されました。

 高知県は、南海トラフ地震による甚大な被害が想定されており、人口減少や高齢化社会などの課題もあります。一連の研究成果は、災害に対して柔軟性を持ち、コンパクトなまちづくりを進める方策の検討に対して有用であり、今後さらなる展開が期待されるものです。

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<論文名>津波災害リスクに対する意識と居住選択?交通手段の関係の実証分析

<著者名>坂本 淳

<掲載誌>都市計画論文集,55巻3号,pp. 836-842,2020

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