公開日 2021年9月6日
大学院総合人間自然科学研究科教育学専攻2年生の亀山晃和さんらの研究論文が、日本理科教育学会の学会誌「理科教育学研究」62-1号に掲載されました。
本研究では、理科授業において、学級内の社会的地位(スクールカースト)が低い生徒は、授業での実験グループに対する心理的安全性(個人が感じている気兼ねなく発現できる雰囲気や信念)が低くなりやすく、批判的議論を行うことが難しいことが示されました。また、教師がグループで実験(観察)に取り組むよう指示した場面を生徒に想像させるとスクールカーストが低い生徒ほど高いストレス反応を示したのに対し、教師の説明を聞いている場面を想像させたときにはストレス反応の差は生じませんでした。
理科教育において実験(観察)による対話的な学びは不可欠です。以上の研究成果より、授業中にうまく批判的議論ができていない生徒に対しては?間関係の問題を疑うことが適切な教育支援につながる一歩になると考えられます。
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<論文名>学級内の社会的地位と実験グループに対する心理的安全性が理科授業における批判的議論とストレス反応に及ぼす影響
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