公開日 2023年5月23日
188足球直播_篮球比分¥体育官网医学部皮膚科学講座の佐野栄紀特任教授らの研究チームの論文が、ワイリー社の英文国際雑誌「The Journal of Dermatology」(日本皮膚科学会発行)に掲載されました。
本邦で2021年より開始された新型コロナ(COVID-19)mRNAワクチンは、接種後に様々な皮膚障害を発症することが報告されています。
本研究チームは、mRNAワクチン(ファイザー社製、BNT162b)2回目接種直後より発症した皮膚炎が100日以上遷延した症例を経験しました。この症例は、体幹に広範囲、四肢にも融合性紅斑が散在し激烈なそう痒を伴っていました。この患者さんは、通常の治療では完治せずさらに増悪してきたため来院され、初診時に紅斑の皮膚生検を免疫組織学的に検討したところ、真皮深層の血管内皮細胞とエックリン汗腺上皮内にCOVID-19ウイルスのスパイクタンパク(※)の存在を認めました。
以上の結果から、COVID-19mRNAワクチン接種直後から発症、3ヶ月以上持続し難治性であった皮膚炎の病態に、ワクチンmRNAのスパイクタンパクが関与している可能性が示唆されました。
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<論文名>
A case of persistent, confluent maculopapular erythema following a COVID-19 mRNA vaccination is possibly associated with the intralesional spike protein expressed by vascular endothelial cells and eccrine glands in the deep dermis
<和 訳>
新型コロナワクチン接種後より発症した難治性皮膚炎は、皮膚病変内の血管内皮および汗腺内に見いだされたワクチンmRNA由来のスパイクタンパクと関連している可能性がある
論文URL:https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/1346-8138.16816
プレスリリース_佐野栄紀特任教授らの研究チームの論文が 「The Journal of Dermatology」に掲載されました.pdf(168KB)
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※スパイクタンパク‥コロナウイルスの表面にある突起状をしたタンパク質のこと。
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【本件にかかる問い合わせ先】
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