◆医学部放射線診断?IVR学講座の松本知博准教授及び山上卓士教授らの研究グループの研究成果がInternational Journal of Clinical Oncology誌に掲載されました

公開日 2024年4月8日

 転移性骨腫瘍に対する経皮的アブレーション療法と骨セメント注入療法の併用について鎮痛効果と安全性を分析

 

 医学部放射線診断?IVR学講座の松本知博准教授及び山上卓士教授らの研究グループの研究成果が、International Journal of Clinical Oncology誌に掲載され、2024年4月号に公開されました。

 本邦において、悪性骨腫瘍(※1)に対する経皮的ラジオ波焼灼療法の適応拡大が承認されました。そのため、経皮的ラジオ波焼灼療法を中心とした経皮的アブレーション治療と、これまで疼痛のある転移性骨腫瘍に対して行われてきた骨セメント注入療法の併用が本邦で増加することが予想されます。このような状況を鑑み、疼痛のある転移性骨腫瘍に対する経皮的アブレーション治療と経皮的骨セメント注入療法の併用についての臨床成績への理解は重要です。

 本研究では、疼痛のある転移性骨腫瘍に対する経皮的アブレーション治療と骨セメント注入療法の併用による鎮痛効果と安全性に関する文献から、系統的レビューとメタ解析を実施しました。この系統的レビューとメタ解析の結果、疼痛のある転移性骨腫瘍に対する経皮的アブレーション治療と骨セメント注入療法の併用は安全であり、迅速かつ持続的な疼痛の軽減につながることが分かりました。

 この研究成果は今後、この併用療法を必要とする患者方にとって、より安心してこの治療を受けて頂くきっかけになると考えています。

 

<論文名> Analgesic efficacy and safety of percutaneous thermal ablation plus cementoplasty for painful bone metastases: a systematic review and meta-analysis

<和 訳>有痛性骨転移に対する経皮的アブレーション療法と骨セメント注入療法の併用による鎮痛効果と安全性:系統的レビュー並びにメタ解析

 論文の詳細はこちらから

 

※1悪性骨腫瘍:骨に発生するがんの一種

 

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