公開日 2024年6月25日
神経発達スクリーニング質問票(ESSENCE-Q)の妥当性を評価
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医学部医療学講座(環境医学)の安光ラヴェル香保子特任助教とエコチル調査高知ユニットセンターの菅沼成文センター長(医学部医療学講座(環境医学)?教授)らの研究グループの研究成果が、国際誌『Developmental Medicine and Child Neurology』に掲載され、2024年5月17日付で電子版が公開されました。
精神神経発達障害の簡便で正確なスクリーニングは早期発見?早期支援のために重要な課題となっています。本研究グループは、イェーテボリ大学(スウェーデン)Gillberg Neuropsychiatry center及び高知ギルバーグ発達神経精神医学センターの研究チームと共同で、環境省の「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」で収集した約8万人のデータを用い、保護者に対する神経発達スクリーニング質問票(ESSENCE-Q)の妥当性について検討しました。その結果、保護者が回答したESSENCE-Qは、特に発達障害の疑いのない児童を除外できるスクリーニングツールとして有効であることが示唆されました。なお、本研究の主な課題として、発達障害の診断の情報が、公的なデータベース等からではなく、保護者の報告であることが挙げられます。
エコチル調査は継続中の全国調査であり、今後さらなる研究結果が期待されます。
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<論文名> Validity of the ESSENCE-Q neurodevelopmental screening tool in Japan
<和 訳>日本におけるESSENCE-Q 神経発達スクリーニングツールの妥当性について
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