公開日 2024年12月13日
カリウムイオン検出用超分子ヒドロゲルの開発に成功
総合科学系複合領域科学部門の越智里香講師及び理工学部化学生命理工学科(卒業生)の茶畠悠汰さんらの研究グループの研究成果が、学術誌「Soft Matter」に掲載され、同誌のOutside Back Cover に採用されました。
本研究では、無色のカリウムイオンを、ゲル形成と色調変化(橙色→黄色)によって検出できる超分子ヒドロゲルについて報告しています。環状ホスト分子の15-クラウン-5-エーテルは、カリウムイオンをサンドイッチ状に挟み込むことができます。この現象を用いることで、カリウムイオンに応答して分子が集合しゲル形成と色調変化を示す超分子ヒドロゲル(ゼリー状物質)の開発に成功しました。
なお本研究は、高知工科大学の伊藤亮孝 教授、北海道大学の高橋仁徳 助教?中村貴義 教授?野呂真一郎 教授、東北大学の芥川智行 教授らとの共同研究成果です。
【論文情報】
タイトル:A 15-crown-5-ether-based supramolecular hydrogel with selection ability for potassium cations via gelation and colour change(ゲル形成と色調変化によりカリウムイオンを検出可能な15-クラウン-5-エーテル型超分子ヒドロゲル)
著者名: 茶畠 悠汰(?知?理工)、谷川 智樹(高知大院総合)、平山 湧人(?知?院総合)、谷口 涼(高知大理工)、伊藤 亮孝(高知工大理工)、高橋 仁徳(北大電子研)、野呂 真一郎(北大院環境)、芥川 智行(東北大多元研)、中村 貴義(北大電子研)、和泉 雅之(高知大理工)、越智 里香*(高知大理工)
*責任著者
掲載誌:Soft Matter, 2024,20, 8170-8173 .
URL:https://doi.org/10.1039/D4SM00906A
学術誌「Soft Matter」のOutside Back Coverに採用