◆大学院農林海洋科学専攻2年の友澤慧大さん、農林海洋科学部4年の諏訪凜さん及び総合科学系複合領域科学部門の小河脩平准教授らの研究グループの研究成果が、「ChemCatChem」に掲載されました

公開日 2025年1月16日

 大学院農林海洋科学専攻2年(188足球直播_篮球比分¥体育官网5年度当時)の友澤慧大さん、農林海洋科学部4年の諏訪凜さん及び総合科学系複合領域科学部門の小河脩平准教授らの研究グループの研究成果が、WILEY社が発行する学術誌「ChemCatChem」に掲載されました。

 近年、温室効果ガスの排出量の削減が叫ばれており、発電所や工場から排出される二酸化炭素を回収して再資源化するCarbon Capture and Utilization(CCU)技術の開発に注目が集まっています。中でも、CO2の回収と有価物への変換を単一の材料上で進めることのできるCO2 Capture and Reduction(CCR)が低コストかつ省エネルギーなプロセスとして期待されていました。しかし、既存の材料?手法では反応を進行させるためには350℃以上に加熱する必要があり、この熱を生み出すために化石燃料を燃やす必要があるという本末転倒な状況でした。

 本研究グループは、CO2吸着能とCO2変換能を併せ持つ二元機能触媒を用い、微小な電気エネルギーを投入することで、未利用排熱が利用可能な150℃という大幅に低温化した環境下で、CO2の回収と変換を繰り返し行えることを示しました。これにより、余剰のクリーン電力と低温排熱のみを使った高効率省エネルギー型のCCU技術の実現が期待されます。

 

<論文名> Development of Bifunctional Catalysts for CO2 Capture and Conversion at Low Temperatures Under an Electric Field
<和訳> 低温電場中でのCO2回収と変換のための二元機能触媒の開発
<著者名> K. Tomozawa, Nao Tsunoji, R. Suwa, M. Sadakane, T. Ueda, S. Ogo*
<雑誌名> ChemCatChem, (2024) e202401775.
※本論文はオープンアクセスですので、こちらより自由にダウンロードできます。


小河研究室(農林海洋科学部 海洋資源科学科 海底資源環境学コース)のホームページはこちらから

 

 

●このページについてのお問合せは...

お問合せフォームへ

掲載されている内容について、不明点や疑問に感じたことなどございましたらお気軽にお問合せください。

インフォメーション