公開日 2020年11月10日
10月10日(土)-11(日)、希望創発研究会(10月例会?オンライン)を実施し、企業人18名、学生16名、その他関係者28名の計62名が参加しました。
1日目
基礎セミナー【ワークショップ1】“問い”の立て方
基礎セミナー【ワークショップ2】「チームテーマ」という“問い”をどのように設定するか
講師:株式会社エンパブリック 広石 拓司氏/中澤 二朗氏(希望創発センター 特任教員)
【ワークショップ1】では、10月例会までの宿題をチームに分かれて共有した後、全体に発表をしました。参加者それぞれの着眼点や思考が垣間見える時間となりました。
宿題:テーマ「私の考える、10年後の社会のニューノーマル」を象徴?暗示する写真を提出する
趣旨:自分発の、10年後の社会づくりにむけた課題を提起する
【ワークショップ2】では2名の講師から、背景?立場の違う参加者が共通の「問い」を立てるために、お互いの考えを聴き合い相互理解を深めて関係をつくる「対話」が重要だとの話がありました。講話の後、チームに分かれて【ワークショップ1】で共有した各自の課題と2020年度希望創発研究会の統一テーマをふまえて、チームテーマを立てるための議論がスタートしました。
2日目
基礎セミナー【講義】希望創発基礎2
講師:一般社団法人つながりのデザイン 船木 成記氏(希望創発センター 客員教員)
身の回りで起きている事象は世界や自然や宇宙とつながっているのではないか、という視点を持つことの大切さを伝えていただきました。
チーム討議
メンバーの相互理解を深めるために対話しながら、チームテーマを探る時間となりました。
<参加者の声>
?皆さんが考えたニューノーマルを拝見して、日常のどこを切り取っても、それに代わるニューノーマルがあるのだと気づかされ、不思議な感覚を覚えた。また、講話中の「いかに多くの他人を自分の中に入れるか」という言葉がとても印象的だった。そうやって感性を広げていきたいと感じた。
?問いを立てようとすると答えへの導きやすさや、自分の中である程度答えを持っているものを問いに立ててしまいがちだ。今回のセミナーでは、知識や時間制限を無視して何を考えたいかを軸に検討することができたので、今後の活動にもつながる思考となった。?
?「問いが生まれる」=自分の経験?知識に照らし合わせて自分なりの疑問を持つこと。相手のいうことを鵜呑みにしてしまっては、何も思考していないのと同じだと思う。今ある常識や習慣に頼り切らず、「これって本当に必要なんだろうか」「なぜそう思うんだろうか」と思考し直すことが、気づきのきっかけになる。
?初めは『問い』を設定せよと言われても、どうしたら良いのか皆目見当もつかなかった。だが、現状把握だけでなく自分の中に未来を描いたうえで、そのギャップから問いが生まれるというのが非常に腑に落ちる考えだった。そう考えると、将来こうあったらいいのに、こういう社会が存在したら、のような願望から問いは想像以上に生まれてきたため驚いた。また、違う人と違う場で問いを分かち合うことの重要性についても再確認できた。多種多様な経験や知識を備えた人同士が、同じ問いやその背景について話し合うことは、その集団において失敗を繰り返し試行錯誤し、さらには関係性を作ることにもつながるということを学んだ。そのためにも、広い分野に触れ多くの経験を積むことを念頭に置き、生活していきたいと感じた。
?普段同級生と行う「〇〇ってどういうこと」の話について、企業の方々や他学部の学生、大学の方々と話ができてとても楽しかった。どうしても長時間になってしまうので、それをどうすれば快適に?できるのかを改めて考えるきっかけにもなった。その中で、みんなで模造紙やホワイトボードを囲って対面で話し合いすることに慣れているので、オンラインでの方法もしっかりと模索していきたいと思う。どうしても議論の場は固くなりやすく、疲れやすい気がする。今更!?と思うかもしれないが、アイスブレイクを応用したレクリエーションなどもチーム討議の中でできたらよいなと思った。