公開日 2020年12月22日
12月12日(土)-13(日)、希望創発研究会(12月例会?オンライン)を実施し、企業人17名、学生16名、その他関係者28名の計61名が参加しました。
1日目
先月11月例会では、県内在住の参画者のうち希望者が本学朝倉キャンパスに集まり、接続して参加しましたが、11月末以降の高知県内の新型コロナ感染症の感染拡大に伴い、今回は集合できないことになりました。前回集合した参画者からは残念だという声もありましたが、全国各地(東京、愛知、岡山、山口等)の仲間と繋いだオンラインでの研究会を無事に開催することができました。
1日目は各チームがブレイクアウトルームに分かれて、侃々諤々のチーム討議。ネット上のホワイトボートや協働板を利用して遠隔地にいながら情報を共有したり、まとめたりしています。
2日目
協働セミナー 現在の高知を知る
「銀行から見た高知」 講師:高知銀行 岡田 一水氏(希望創発センター 特任教員)
「佐川町から見た高知」 講師:佐川町 副町長 中澤一 眞氏
例年であれば、『高知』の現場を巡り、感じ、考えることができるのですが、今年度はオンライン開催が続いています。お二人の講師は、地域と向き合い、お仕事をされてきた経験から、『高知』を少しでも感じてもらおうと写真や動画を共有しながら、高知の実情について熱を込めてお話しくださいました。
午後からは1日目から引き続き、チーム討議を行いました。最後にサンタの帽子をかぶって登場した宮本特任教員から、「残り3か月、楽しく、面白く、ガンバ」というエールが送られ、1月の元気な再会を約束し、終了となりました。年齢や経歴の異なる4?6名の7つチームがどのような問いを見出すのか。今後の活動も楽しみにしています。
<参加者の声>
●協働セミナーを受講して
?今回現地へ行くことが叶わず、イメージしづらかった部分を補っていただけた気がする。グループ討議にも活かせるヒントをいただいた気がする。
?「若い人がどうしたら田舎に興味を持ってくれるのか」という問いがありましたが、逆に都会に興味を持っている理由や、そもそも若い人が都会に興味をもって行動に移しているのかどうかについて疑問が生まれた。
?田舎にはコミュニティの濃さがあるということだが、流出している若者はそれを求めているのか、そもそも同年代だけでなく、高齢者や若者とのコミュニティは存在するのか、そういったことも考えてみたいと思った。もし有意義なコミュニティがあれば、若者の流出は防げるのかということも気になった。
?田舎だからこその課題、できないことに着目しがちであったが、一人ひとりの活躍の場が大きい、できることが多いというのは新たな気づきだった。そういった特徴が昔生活していたマレーシアに共通するところがあったのはとても意外だった。
?アーティストなど五感に敏感?な方の移住は耳にするが、自身も含め多くの方が地方へ住むことを選択しない理由を議論するきっかけとなり、「なぜ?」を考える機会に繋がった。
●チーム活動から
?これまで3カ月チーム討議を進めて、散々発散してきたが、ここにきて全てが結びついてきた印象を持っている。それは、意図的に話題を変えて発散させようとしてきたことと、今の議論と過去の議論を結び付ける事を意識してきたことで、当初の議論では思ってもいなかった方向性に行きついたと感じている。
?バラバラに見えていたものが、つながりを持ってきた感覚ができた。また、チームメンバーの背景が分かってきたからこそ、感じ取れるニュアンスや質問内容があると思った。
?根底に置いていた思い、課題からどんどん議論がずれて行っているのではという感覚があったが、最終的に根底の思いに集約、また初日の議論に出ていた「食」に行きついたのがおもしろく、また納得感のある筋立てができたと思う。
?