医療情報学連合大会 優秀口演賞受賞
当センター先端医療学コース所属の医学科4年生 菅田夏央さんが、2018年11月に福岡国際会議場で開催された第38回医療情報学連合大会(第19回日本医療情報学会学術大会)において行った口演発表、「病院情報システムのデータを用いた経口血糖降下薬併用パターンと治療成績の関係の網羅的探索」が優秀口演賞に選ばれ、2019年6月7日に熊本市市民会館シアーズホーム夢ホールで開催された第23回日本医療情報学会春季学術大会(シンポジウム2019 in 熊本)で表彰されました。
医療情報学連合大会は3000人規模の参加者がある医療情報学分野最大の学術集会であり、「優秀口演賞」は300題ほどの演題の中から特に優れた発表3演題にのみ授与される名誉な賞です。若手を対象とした賞ではなく、全ての口演発表が対象ですので、学部学生が受賞したというのはまさしく快挙と言えます。
受賞した発表では、本学医学部の匿名化研究用データベースに38年間蓄積された膨大なデータを用いて、2型糖尿病における経口糖尿病治療薬とHbA1cコントロール効果の関係をデータマイニングと統計学的な手法によって解析し、経口血糖薬による2型糖尿病治療において、単剤で効果が得られず新たな経口血糖薬を追加する場合は、その組み合わせと順番を考えることが重要であることを示しました。
メディカルデータマイニング研究班の学部学生としては、2012年以来通算5人目の全国学会受賞者となり、昨年の研究奨励賞を受賞した西村直子さんに続いて、2年連続の学会賞受賞となりました。