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ED(勃起障害)に対する二次治療

EDとは

満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られない、または維持できない状態が持続または再発することとされています。2023年の日本性機能学会の調査によれば日本のED有病率は30.9%で、約1400万人存在すると報告されています。

EDの一次治療

PDE5阻害薬(バイアグラ、レビトラ、シアリス)は、勃起障害(ED)の治療で最初に使われる薬ですが、約30%の人には効果がない場合があります。また、硝酸薬や一酸化窒素供与薬を含む薬を飲んでいる人は、安全のためにこの薬を使えないことがあります。

EDの二次治療(陰茎リハビリテーション)

「陰茎リハビリテーション」は勃起機能を可能な限り回復させるために薬剤やデバイスを用いることと定義されています。


陰圧式勃起補助具(vacuum constriction device: VCD) は、ED診療ガイドラインで第二選択治療となっており、陰茎に陰圧をかけて陰茎内に血液を吸引した後、陰茎基底部にリングを装着し血液を滞留させ生理的な動起とは異なる擬似勃起状態を起こします。我が国では、今般新たにVCDである「ビガー2020」が開発され、医療機器製造販売承認を取得しました。


ビガー2020のイラスト

「ビガー2020」


海外では前立腺がん手術後のリハビリテーションの第一選択肢としてVCDが使用されています。陰圧式勃起補助具を用いて1日当たり1分間の吸引を5回行ったところ勃起機能の改善がみられたことが報告されています1)
1)Yang B, Luse D, Cao Y, Ko T, Wang R. The Role of Long Term Label-Retaining Cells in the Treatment of Erectile Dysfunction by Vacuum Erectile Device. Sexual medicine. 2021; 9: 100442

どんな方におすすめ?

  • ED薬を服用できない方
  • ED治療薬を服用したくない方
  • ED治療薬の効果をさらに高めたい方
  • 陰茎の若返りを目指している方
  • 必要なタイミングで補助的に使用したい方
  • 陰茎のリハビリテーションを目的としている方(前立腺全摘術後など)

使用上の注意

  • 真空状態で15分以上使用しない
  • リングを装着したまま30分以上連続使用しない
  • 酔った状態で使用しない
  • お風呂で使用しない

使用できない患者さん

  • 性行為感染症にかかっている方
  • 重度の多発性硬化症
  • ペロニー病
  • リングの取り外しが困難の方
  • 勃起時の陰茎周が15.7cm、陰茎長が19.5cmを超える方
  • 医師が不適当と判断した方(抗凝固療法施行中、鎌状赤血球性貧血、持続勃起症の既往、アルコール依存、薬物中毒者など)

「ビガー2020」は、日本国内で唯一購入可能な管理医療機器として認められた陰圧式勃起補助具(VED)です。
手動で簡単に操作できるため、他の治療法と比較して取り組みやすく、また、副作用のリスクが極めて低いのが特長です。
安全性が高く、痛みもほとんどないため、さまざまなED治療法と組み合わせて使用することが可能です。これにより、より満足度の高い性生活を実現するサポートが得られます。


担当医師が患者様の症状と希望に基づいて診察と問診を行います。
ビガーについてご心配がある場合は、何でもお気軽にご相談ください。
診察終了後にビガーご購入をご希望の際は、書類をお渡しし、郵送で購入可能になります。

診療担当医

清水 信貴

清水 信貴(骨盤機能センター 准教授)

卒業年
2001年(平成13年)
出身大学
近畿大学
専門分野
泌尿器外科治療
女性泌尿器科
下部尿路機能障害
性機能障害
所属学会
AUA(アメリカ泌尿器科学会)
ICS(国際禁制学会)
日本泌尿器科学会
日本排尿機能学会
日本性機能学会
日本透析学会
日本泌尿器内視鏡学会
日本老年泌尿器科学会
日本薬理学会
専門医?資格など
日本泌尿器科学会専門医、指導医
日本がん治療認定医
性機能学会専門医
排尿機能専門医
排尿機能学会評議員
難病指定医
医学博士
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