小児泌尿器科
「小児泌尿器科」とは、尿を作る腎臓や、尿の通り道である尿路(尿管、膀胱、尿道)、精巣や陰茎、子宮や膣などの内?外性器に病気をもつお子さんを治療する分野です。余り聞きなれないかもしれませんが、実は小児疾患の中で小児泌尿器科疾患は意外に多く、例えば停留精巣であれば男児の約1%に見られます。 小児泌尿器科の対象となる臓器は、成人の泌尿器科疾患と同様に、腎臓や尿路系の異常と内?外性器の異常ですが、その多くは先天性疾患で、悪性腫瘍の多い成人の診療とは大きく異なります。また、昼間の尿漏れやおねしょなども、排尿習慣がまだ確立していない小児特有の疾患と言えます。 小児泌尿器科外来の様子 小児泌尿器科手術の大きな特徴として、何かを「摘除」することではなく、正常に近い状態に「形成」してあげる手術が多いことです。当科では、高知県で唯一小児泌尿器科領域の専門外来を行っており、停留精巣や膀胱尿管逆流、包茎の手術など、多岐に渡る小児泌尿器科領域の手術を行っております。 私は2018年4月から2020年3月までの2年間、兵庫県立こども病院で小児泌尿器科分野の研鑽を積んで参りました。2020年4月より188足球直播_篮球比分¥体育官网に赴任し、小児泌尿器科領域を専門に診療を行っております。毎週金曜日午後に「小児泌尿器科外来」を開設し、外来患者数や手術件数は年々増えており、改めてそのニーズの高さを実感しております。 さらに、外来診療だけではなく、2021年4月より南国市と香南市の10か月健診において「小児泌尿器科健診」を開始致しました。小児泌尿器科疾患の早期発見、早期治療を目指し、地域医療にも貢献させて頂いております。 |
診療担当医波越 朋也
安宅 香弥
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