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緩和ケアチーム -Palliative care team-

緩和ケアとは?

がんになると患者さんとそのご家族は、さまざまな苦痛、問題を抱えます。それは単に痛みといった身体的な症状だけでなく、不安や落ち込んだ気分などの精神的なつらさ、日々の生活で生じる社会経済的な問題、そしてスピリチュアルな問題(その人自身の人生の意味や生きる意味など)です。緩和ケアとは、こうした身体的な苦痛や気持ちのつらさなどを少しでも和らげるための対処を早期から行い、患者さんとそのご家族も含めて援助することです。そして、生活の質あるいは生き方の質を保つことで、自分らしく過ごしていただくことを目的としています。

緩和ケアチームメンバー

緩和ケアチームは、医師(精神科医、麻酔科医、整形外科医)、看護師(専従看護師、専門看護師、認定看護師、リンクナース、退院調整看護師)、薬剤師、管理栄養士、リハビリテーション部セラピスト、ソーシャルワーカーの多職種メンバーで構成されています。


「緩和ケア診療について院内ポスター(PDFファイル:224KB)」

緩和ケアの考え方

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全人的苦痛(トータルペイン)について

全人的な痛みとは、4つの痛み(身体的な医T米、精神的な痛み、社会的な痛み、スピリチュアルペイン)を示します。〈画像クリックで拡大表示

緩和ケアチームの活動内容

緩和ケアチームは、患者さんを担当している主治医や担当看護師と協働して関わらせていただくため、主治医や担当看護師が変更になることではありません。また、緩和ケアチームの介入の対象は、患者さん・ご家族だけでなく、医療従事者を含みます。患者さん・ご家族へのケアについては、ベッドサイドに訪問したり、外来診察室において病気や治療をはじめとする疑問や不安、そしてさまざまなご希望をお聞きし、主治医と看護師とともに可能な限りの対応を行っております。医療従事者に対しては、コンサルテーション(相談)を通じメンタルサポートを行ったり、緩和ケアに関する教育を行っております。

具体的な活動内容としては以下のようになっております。

  1. 全人的苦痛(トータルペイン)の評価と介入(神経医学的所見に基づく身体的苦痛の緩和、精神医学的診断に基づく精神的苦痛の緩和を含む
  2. 治療サポート(治療に伴う症状の緩和)
  3. 意思決定の支援
  4. 家族ケア
  5. 退院支援
  6. 外来での療養相談の実施
  7. 治療の時期から終末期の時期へと移行する患者さん・ご家族への支援(ギアチェンジの時期の支援)
  8. 倫理的問題への調整
  9. グリーフケア
  10. 地域連携(情報提供・他院との合同カンファレンス)
  11. 院内スタッフへの教育


緩和ケアチームへの入院患者紹介の手順

・緩和ケアチームの介入の主体は病棟に入院されている患者さんとそのご家族を対象とします。
・患者さん・ご家族のみらずスタッフのサポートも行います。
・紹介のあった入院患者さんが外来フォローに移行される際は、ニーズに応じて外来での継続フォローを行います。
・ご不明な点については緩和ケアチームメンバーまでご連絡ください。



※さらに詳しい内容は「高知大学医学部附属病院看護部緩和ケアチームへ」


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