Case.02
子供の時から自然・生物が好きで、大学では生物学を勉強しました。生物学に関して、色んな科目の授業を受けて、一番興味を持ったのは微生物学でした。さらに、実験をすることがとても楽しかったので、研究者になるような道に進みました。
大学の研究者は、自分の興味がある科学的な問題を調べて、答えを出すことができます。研究は楽しい点も多くありますが、苦しい点もあります。実験がうまくいかないときは、研究者はとても苦しい思いをします。「なぜ結果が出ないのか、何の条件を変更すればいいのか」という疑問は休みの時でもずっと頭の中に浮かびます。しかし、この疑問に答えを出し、世界で初めての技術開発、科学的発見をすることに研究者としてすごく喜びを感じます。
私の仕事は、研究だけではなく、教育も含みます。専門は微生物学者です。研究者の仕事は、研究テーマを選ぶ、実験を計画する、実験を行うことです。その後得られた成果を学会発表したり、学術論文を書いたりという流れで行います。教員としての仕事は、学部の授業と実習を行います。授業科目は、英語や微生物を扱う実習などを担当しています。今後は、卒業するための研究の指導をする予定もあります。さらに教員と研究者両方の仕事に共通して、毎日色んな新しい事を勉強しています。
現在の研究テーマは、今ある薬では治らない感染病などを治療できる新しい薬の発見・開発に向けて、微生物(小さい生き物たち)から役に立つ物質を探索しています。そのために、土佐湾などの海で採取できる海洋微生物を単離(微生物群集から特定の微生物を取り出すこと)し、分析を行っています。
研究者は、研究をスムーズに進めるために、色んな事を勉強して、色んな科学の問題を解決しながら生活をしています。職場では、相談ができる環境であれば、研究者の生活が大分楽になります。そのため、上司・同僚・共同研究者との人間関係が大事です。皆さんも、色んな人と交流して、コミュニケーションスキルをアップしてみてください。さらに、学術論文の作成、外国人研究者との交流、国際学会発表などに、英語が必須です。英語の勉強をぜひ頑張ってください!
朝です。ゆっくり起きたり、家事をしたり、朝ご飯を準備しながら、1日の計画を立てます。今日は何をするのか、実験の流れについて考えたり、授業内容を復習したり、仕事関係のメール内容を頭の中にドラフトしたりします。
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