Case.04
興味のあることを一所懸命やっていたら現在に至ったというのが正直なところです。根底にあるのは、「有機化合物(分子)を自分の手でつくりたい」という思いだと思います。卒業研究と修士課程では、「生体内に存在する糖ペプチドを化学合成する」という研究をしていました。その過程で「糖やアミノ酸を原料・パーツとして機能性分子材料を開発する」という研究に興味を持ち、博士後期課程はその分野を代表する研究室に進学しました。今思うとかなりチャレンジング(無謀?)な選択だったと思います。研究はもちろんですが教育にも興味があり、大学で研究を続けています。
ありきたりかも知れませんが、自分で新しいことを発見・開発した時の喜びだと思います。私は有機合成化学者ですので、自分が設計した新しい分子を生み出せるというのが何よりも楽しいです。また、研究していると失敗が多々起こります(むしろ失敗がほとんどです)が、そこから新しいアイデアが閃くこともあります。そのように、次々と探求したいことが生まれることも魅力のひとつだと感じています。
糖やアミノ酸を原料する機能性分子の開発に取り組んでいます。特に、複数の分子が集合することで構築される分子集合体(超分子)に注目して研究を進めています。超分子は、それぞれの分子単独にはない新しい機能を示します。現在は主に、熱や酵素に応答して色調変化を示す超分子ヒドロゲルや、薬剤担持体としての応用を指向した軽金属有機構造体(超分子金属錯体)の合成を目指しています。
普段の生活は、教育・研究がメインです。そのほか、専門を同じくする研究者が集まる学会に参加したり、共同研究で他大学に実験に行ったりもしています。その際、知人・友人と話したり食事したりすることも楽しみのひとつになっています。
現在は、糖やアミノ酸などの生体分子を原料として用いることで、新しい分子を作り出す研究をしています。特に、複数の分子が集まることで出来上がる分子集合体(超分子といいます)に注目して研究を進めています。超分子は、それぞれの分子単独にはない新しい機能を示します。そのような超分子の特徴を利用することで、熱や酵素に応答して色が変わる物質(超分子ゲル)の開発などを目指しています。
本稿のタイトル(テーマ)にもさせていただきましたが、色々なことに興味を持ってチャレンジしてほしいです。進学や就職にはじまり様々な選択肢が待ち受けており、その度に迷いが生じるかと思います。「やらないで後悔するなら、やって後悔した方がいい。」とも言います。失敗を恐れず、自分の夢に向かって進んでいってもらえればと思います。
オフィシャルでは学生や教員との議論やおしゃべりの時間、プライベートでは気分転換する時間を大切にしています。気分転換の手段としては、読書、旅行、友人との食事がメインです。特に旅行が好きで、時間があるとすぐに旅に出てしまいます。
*下の写真は、和泉研究室・越智研究室合同で開催した研究室旅行でのヒトコマです(香川県 金刀比羅宮にて) 。
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