Case.10
文学部を卒業し行政職で林野庁に採用された私には、森林・林業に関する専門知識は皆無でしたが、研修や仕事を通して十分な知識を得ることができ、幸い機械いじりが好きだったこともあって、GIS(地理情報システム)やドローン、レーザースキャナーなど森林管理に取り入れられた新しいツールを使うようになりました。森林を林内から人力で調査するのではなく、「空から」や「レーザー」等の機材を使って短時間で客観的に把握するという手法に業務の効率化や負担軽減の可能性を期待し、実証に取り組んでいます。
男性社会、体力勝負と見られがちな森林管理・林業ですが、近年ではドローンやレーザースキャナー、森林の3Dモデル化ソフト、GIS(地理情報システム)等最新の機器を活用した「スマート林業」が進んでいます。体力的に自信がない女性、男性でも、最新の機器を使った情報処理や自由な発想力を活かして森林・林業の発展に貢献できる魅力的な仕事です。この魅力を自分から発信していけるということは更に魅力的なことです。
ICT、IOTを活用した林業の効率化や労力の削減を目指しています。前述の機材を使った森林調査、森林管理の実践や関係団体等への講習、他にも、LPAW(低消費電力、低コスト、広域サービス)通信を活用した業務の効率化に取り組んでいます。今、森林ではシカが増え過ぎ、下層植生や植栽木を食べ尽くす食害が大きな問題となっています。国有林の広範囲では携帯電波が通じませんが、その環境で活用できるLPWAを使って、狩猟者の罠巡視の負担を軽減し、更に被害対策範囲を広げるべく、罠の作動に連動して捕獲の通知が届くシステムの開発・運用に取り組んでいます。労働力の減少が予想される今後の森林管理・林業ですが、新しい機器を取入れ人の力をサポートする仕組みを作り上げたいと願って日々取り組んでいます。
私たちの住んでいる日本は世界に誇る豊かな森林があり、おいしい水を供給したり、CO2を吸収したり、木材を生産したりと生活に欠かせない存在です。その森林にいつも元気でたくさんの恵みを与え続けてもらうには森林が良い状態であるようお手入れをしなければなりません。森林は広いので、ドローンを使って空から調べたり、色々な機械を使って調査時間を短縮したり、また森林を荒らす害獣を減らすための道具や仕組みを考えています。
自分で自分の可能性を縛らないでください。
今できることは今しかできないことかもしれません。次の機会は来ないかもしれないし、来たとしても今より良い環境ではないかもしれません。「やってみたい」と思うことが目の前に来た「今」がチャンスです。私も呆れられるほど、色々なことに挑戦していますし、これからも挑戦します。
「できる時には何でもやってみたらいいんじゃない?失敗してもそこから得たものは確かに次につながるから」これが私のモットーです。
家族や友人、異業種の方々との会話の時間です。家族や友人との会話は仕事モードをOFFにし、気分をリフレッシュしてくれますし、異業種の方との会話にはいろいろなヒントがあり、思いがけず自分の取組みに応用できる発見もあります。
加えて自分の趣味の時間。ドライブや英文専攻の経験を活かしてボランティアガイドや通訳(SGG所属)を行っています。パブリックスピーキングクラブであるToastmasters※ では2019-2020の四国地区のArea Directorとしてスキルアップを目指しています。
※ トーストマスターズ 日本公式サイト(外部リンク)
Toastmasters International 公式サイト(外部リンク)
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