Case.22
新卒で入った製薬企業ではMR(医療情報担当者)として、薬の有効性、安全性等を説明する機会が非常に多かったのですが、データのプレゼンについて面会の度に医学的観点から厳しく指摘くださる先生がいらっしゃいました。その度に情けなさもあり統計的なデータの見方が出来るようになりたい、自分で解析できればと考えていました。第一子産後、高知大学で働く機会があり、公衆衛生学コースの修士課程に入学しました。
何ができるのか、ある程度制限はありますがその中で出来ることを見つけ、それが小さなことであっても数値で表すことが出来るところです。
環境省が行っているエコチル調査から得られたデータを使ってニコチンの代謝物であるコチニンを指標に化学曝露が子どもの発達に与える影響を検討しています。特にタバコが従来の紙巻きタバコから加熱式タバコへと移行するケースも多く、子どもの尿中コチニンを抽出することで受動喫煙の実態も検討する予定です。
他者が吸っているタバコの煙を吸い込むと受動喫煙という状態になります。この受動喫煙には好ましくない健康被害を与える可能性があり、それらの影響がある人とない人での健康リスクの関連性を調べています。
進路を決めることに不安を抱えることもあるかと思いますが、まずは情報収集を主体的に行ってください。そして新たにスタートを切ることになっても“遅い”はありません。色々な経験を経てから見えてくることも沢山あると思いますので、ご自身のタイミングで行動できる時にチャレンジしてください。
家族との時間です。どうしても向き合う時間は限られてしまうので夕食後はしっかり子どもたちの話を聞くようにしています。
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