Case.29
大学では蔬菜園芸学を専攻していたので、面接では、農家と直接関われる普及職を志望しましたが、配属されたのは研究職だったので驚きました。研究員としての経験が乏しいため、不安でいっぱいだったというのが本音です。
難しいことに取り組んでいるからこそ得られる充実感が大きいことです。実際に栽培をしつつ植物体等を計測し分析をしていくので、体力的につらい時もありますし、自然相手なので思ったような栽培管理ができず苦労することもあります。しかし、私たちのデータを基に生産現場で指導等が行われているので、責任のある役割を担っていることを意識しながら、日々の調査を行っています。
冬期のハウス内環境は、光や温度が不足している上、温度を保つために閉鎖気味となり、植物の光合成能力が低下しやすいです。そこで、ハウス内の環境を調節することで、光合成を高め、冬期に増収できる技術開発に取り組んでいます。また、最終的には、増収技術だけではなく、植物体を制御するための助言ができるような、生産者の営農支援に繋がる機能の開発を関連機関の方々と目指しています。
高知県ではニラ栽培が盛んで、作付面積は他県と比べて小さいのに、出荷量は全国一位です。暖地であることを生かし、冬もハウスでニラを栽培することで、面積あたりの収量を増やしています。植物の特性上、本来は冬に大きく生育できないのですが、ハウス内の環境を調節することで生育をコントロールしたり、収量を増やしたりする方法の開発に取り組んでいます。
自己理解を深めておくことが大事だと思います。これからたくさんの分岐点に出合うと思いますが、自分の芯にある気持ちを大切にしてあげてください。
まったりする時間です。家族、同僚、仕事関係の方々との雑談や、趣味に没頭するときなど。仕事が忙しいときこそ、思いきって休んでなにも考えないことを心がけています。
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