Case.32
私の専門は、憲法学です。
はじめて法律の本を手に取ったのは、小学6年生のとき。「法ってすごいパワーを持っているんだ。自分もそのパワーをつくる側になりたい」と考え、法学部を目指しました。
はじめは法曹(弁護士など)を目指していましたが、法曹は法を「つくる」のではなく「使う」側であることに気付き、大学2年生の時から研究者を目指すようになりました。憲法を専攻したのは、個人の権利を守るために、法律などを無効にすることすらできるという、大きなパワーをもつ法だからです。
仕事として研究をすることの最大の魅力は、自分がわくわくすることを、思う存分、しかもある程度選んでできることです。私はいま、やりたい研究や、チャレンジしたい仕事に、片っ端から手を挙げています。「他人や社会に価値を提供すること」が仕事の本質であることを忘れず、自分が「楽しそう!」と思ったことには、後先考えずに取り組んでいます。ただし、仕事のしすぎで体調を崩すことがあるので、体調管理が今後の最大の課題です。
現在の仕事は、研究・教育が中心です。
法律学の研究は、「調べて、考えて、議論し、書く」ということが大きな流れとなります。ご依頼をいただいたり、自分から投稿を計画したりと、常時3〜4本程度の原稿の〆切があるので、〆切を整理しながら、日々研究を進めています。
教育では、主に教育学部で、社会科の先生を目指す大学生に法律学を教えています。法律学の根底にあるのは、難しいことではなく、「誰がかわいそうか」「どうやったら助けられるか」といった、皆さんの心の中にある「思いやり」の気持ちです。そのことを少しでも伝えられるよう、学生さんと対話をしながら、授業をつくっています。
私の研究は、「国家が情報を集める活動を、どうやってコントロールするのか?」ということをテーマとしています。国家は色々なところで私たちの情報を集めていますが、それが必要なことに、適切に使われる限りでは問題がありません。しかし、「秘密にしたいこと」「勝手に知られたくないこと」が、国家によって勝手に集められたり、管理されたりすることには、さまざまな問題があり、その問題に対処するためにどんな法が必要か、といったことを考えています。
まず、自分のこころがおどることを見つけてください。こころおどることがないなら、まずは自分が住んでいる地域で一番大きな図書館にいって、端から端まで本棚を練り歩き、気になるタイトルの本をすべて取り出してください。それが、いまのあなたのこころをくすぐる内容です。
次に、「どうしたら、そのこころおどることを、仕事にできるか」を考えて整理し、実現するまで努力し続けます。お金の問題や他人の反対があるときには、遠回りしてでもたどり着ける道を、もう一度考えます。諦めるのは、あなたが諦めたいときだけです。
家族と過ごす時間が一番大切です。できるだけ週に1度は、娘を連れて出かけ、いつも家事や子育てをがんばってくれている配偶者に休息をとってもらえるよう、心がけています。
語学学習は、研究に必須です。学術的な質疑応答やヒアリングに対応できる会話力をつけるため、オンライン講師との会話と、アプリでのAIとの会話を併用して、毎日学習を続けています。最近ではYoutubeで海外大学の法学の授業を聞き、自分でノートにまとめることもしています。
また、睡眠時間が短くなると、極端に体調を崩すので、8時間以上寝るようにしています。
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