Case.38
大学生の頃から地域の日本語教室でボランティアとして日本語を教えていました。大学卒業後いったんは会社員になりましたが、日本語教師として働きたいという思いがあり、資格をとって日本語教師の仕事を始めました。その後、院生時代に国際交流基金で日本語教育専門家としてベラルーシに赴任した際、ロシア語圏では日本語音声教育のニーズが高いにも関わらず、資料や指導環境が十分でないことを知りました。そこで、研究を通して役立ちたいと思うようになり日本語音声教育をテーマに研究をするようになりました。
実践の中で感じていた疑問や、経験から感覚的にとらえていたことについて、データをもとに根拠をもって示せるようになることが魅力です。また、研究の成果が日本語学習者のみなさんや先生方の役に立ったと実感できると嬉しく思います。さらに、これまで研究を通してたくさんの先生方とのつながりを築くことができました。そうしたつながりを築けることも魅力の一つだと思います。
現在、大学では日本語教員養成課程を担当しています。着任して間もないため日本語教員養成課程の運営に専念していること、また仕事と並行して育児をしていることもあり、なかなか研究まで手が回っていないのが現状です。今は、ようやく、業務と育児の両立のペースがつかめてきたかなといったところです。これまではロシア語圏の日本語学習者を対象とした研究を進めてきましたが、今後はロシア語圏以外の日本語学習者を対象とした研究にも取り組んでいきたいと考えています。
日本語学習者の発音は「授業」が「じゅぎょ」になったり、「千円」が「せんねん」になったり、いろいろな誤用があります。教師や教師でない日本人が、そのいろいろな誤用を聞いたときに、どのように評価するのか、そして、その評価にはどのような違いがあるのかを研究して、教育に活かしていきたいと思っています。また、教師については日本人教師と非母語話者教師の評価にはどのような違いがあるのかを調べて、協働のあり方についても検討しています。
好きなこと、興味のあることを自分自身で突き詰めていける、そして、それを仕事にできるというのはとても幸せなことだと思います。仕事にできるまでの道のりは長いですが、あきらめずにチャレンジしてみてください!強い意志があれば、きっとチャンスが得られると思います。
子供と食事をする時間です。普段は忙しすぎて子供とゆっくり向き合う時間がとれないのですが、食事の時間に今日あったことなど、おしゃべりを楽しんでいます。そんな時間が私にとってリラックスできる時間でもあります。
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