公開日 2024年6月5日
188足球直播_篮球比分¥体育官网6年度「授業について考えるランチセミナー」<オンラインツールを活用した双方向型授業?>が開催されました。
授業について考えるランチセミナーは、テーマを変えて、毎月第2?第3木曜日に開催しています。
テーマの詳細やお申込みについては、FD?SDの取り組み | 高知大ポータル (kochi-u.ac.jp)の、「授業について考えるランチセミナー」ページをご覧ください。
-----開催報告-------
◆開催日時
第1回: 5月9日(木)12:05~12:50
第2回: 5月16日(木)12:05~12:50
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◆参加者数
第1回: 5月9日(木)80名
第2回: 5月16日(木)67名
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◆コーディネーター?講師?登壇者
コーディネーター: 塩川 奈々美(徳島大学高等教育研究センター)
第1回: 講師:??????? 塩川 奈々美(徳島大学高等教育研究センター)
第2回: 講師:??????? 塩川 奈々美(徳島大学高等教育研究センター)
◆内容
第1回:? まず講師から、今回のセミナーの目的と意図として、以下の点が説明された。すなわち、コロナ禍で用いられるようになったオンライン授業における双方向型コミュニケーションを実施するための方法は、対面授業でおいても学生が能動的な学習を促す方法として利用可能となっている。また現在の大学教育ではこれらの能動的な学習が求められている。そのため、オンライン授業で培ったノウハウを適切に活かしていくことがこれからの大学教育において重要となるという点である。これをもとに、今回のセミナーでは対面授業でも用いることのできるオンラインツールを活用した双方向型授業の方法が紹介された。
続いて、今回は主にZoomを用いることを想定した、対面授業における双方向性を確保するためのコミュニケーション方法について紹介がなされた。主な事例として紹介されたのは、まず、Zoomの「注釈」機能を用いてスタンプを画面内の指定された場所に押すことで、意思表示や選択を行うといった方法である。加えて、チャット欄に質問に対する自分の意見や考えをポストするといった活動や、拍手?レスポンス機能を使って学生の意思表示を促すこと、ZoomやMicrosoft Forms等のアンケートツールを使って小テストやクイズを行うといった方法も示された。加えて、オンライン授業ではブレイクアウトルームを使ったり、その際にグループごとで行った作業をGoogle JamBoard (2024年12月に提供終了) をはじめとするクラウド上で共同編集できるツール等を用いて記録するという方法もあることについても提案された。
その後、講師と参加者の質疑応答が行われた。
第2回: 第2回では、まず前回の振り返りとして、Zoomのスタンプを用いた意思表示や選択の方法やその他の方法について実践や再度紹介を行ったのち、アンケートや前回の質疑応答の中で寄せられた質問について講師から回答が提示された。
その後、今週はオンデマンド型授業において双方向性を担保するための方法について、3つの方法の紹介がなされた。その1つ目は、manabaに代表されるLMSを活用し、情報伝達?資料の配付?課題?フィードバックおよびコミュニケーションを行うことである。続いて2つ目として、miro等のホワイトボードツールを使用する方法が提案された。また講師による実践例として、ホワイトボードの中に指示を記入し、指示に応じて学習活動を行い、その成果をホワイトボードに記録するという使い方も示された。最後に3つ目として、授業時間外でのオフィスアワーにおいて、manaba等の他、SlackやDiscord等の多様なコミュニケーションツールを用いることで学生が場所を選ばす気軽に質問できる利点があることが説明された。
最後に講師から、双方向型授業を行う際の留意点として、学生同士の対話を促すこと、多様な意見を歓迎する雰囲気を作ること、コミュニケーションの窓口を設けることの3点が示された。
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◆成果と課題
参加者アンケートを行った結果、「5. 本セミナーは今後の教育活動において有益なものであった」という設問において、第1回?第2回とも全ての回答者から肯定的な回答 (「とても当てはまる」「どちらかといえば当てはまる」の合計) を得ることができた。また、他の設問においても回答者の大半から肯定的な回答が得られた。
表 アンケート設問「5. 本セミナーは今後の教育活動において有益なものであった」回答結果
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※その他のアンケート項目の結果はグラフを参照。
自由記述においては、様々なツールが存在すること、またその使用方法について具体的な知識が得られたといった肯定的な回答が多く寄せられた。とくにオンラインツールは機能が定期的に追加されているものも多いため、これまで知らなかった機能について知ることができたという声も多く見られた。一方で、より具体的な活用事例の提示や、参加者の事前知識にも差があるため、それらを加味するとよりよいセミナーとなるのではという意見や提案も得ることができた。
今回もSPOD圏内の幅広い大学から参加者が見られた。これは香川大学が共催に加わったことも大きな要因である。一方で今回のセミナーの反応からは、上述したアンケートの通り、継続して参加している受講者や授業改善に取り組み続けている受講者と初めて参加する受講者との知識?経験の差もまた浮き彫りになりつつあるという点も窺えた。セミナーを今後どのように実施するかは様々な考え方があるが、参加者のニーズに応えられるよう、当部門以外にも188足球直播_篮球比分¥体育官网?香川大学を含めた運営メンバーで協議を行っていきたい。
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◆アンケート回答結果
第1回 (n=47)
第2回 (n=22)
■セミナーの模様(アーカイブ動画より抜粋)
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