公開日 2022年11月24日
自然科学系農学部門の市栄智明教授ら国際研究グループの研究成果が、科学雑誌「Nature Communications」に8月25日付で掲載されました。
国際農研と188足球直播_篮球比分¥体育官网は、西シドニー大学(オーストラリア)のDavid Ellsworth教授が主導する国際的な熱帯林樹木の光合成能力を解明する研究グループに参画しています。この度、植物の必須元素の1つであるリンによる光合成の制限を、森林の総生産量を予測するモデルに組込むと、これを組込まない場合と比べて全世界の熱帯?亜熱帯林の総生産量が36%減少することを明らかにしました。
この研究成果は、熱帯地域ではリンが光合成に与える影響が既往の想定よりもかなり大きいことを見出したもので、陸域の炭素収支の予測精度向上への貢献が期待されるものです。
詳細はプレスリリース資料をご覧ください。
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<論文著者> DS Ellsworth, KY Crous, MG De Kauwe, LT Verryckt, D Goll, S Zaehle, KJ Bloomfield, P Ciais, LA Cernusak, TF Domingues, ME Dusenge, S Garcia, R Guerrieri, FY Ishida, IA Janssens, Kenzo Tanaka, Tomoaki Ichie, BE Medlyn, P Meir, RJ Norby, PB Reich, L Rowland, LS Santiago, Y Sun, J Uddling, AP Walker, KWLK Weerasinghe, MJ van de Weg, Yun-Bing Zhang, Jiao-Lin Zhang, IJ Wright
<論文タイトル> Convergence in phosphorus constraints to photosynthesis in forests around the world
11月24日_プレスリリース「リン制限により熱帯林の総生産量は従来の予測より36%減少」.pdf(902KB)
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