研究室紹介
【教育】
3年生に対して病理学総論、各論の講義ならびに実習を行っている。疾患に関する本格的な教育の始まりである。講義、実習の内容は全疾患、全臓器にわたる。総論の講義では、主要疾患のタイプ別にその基本的な発生機序を形態学および分子生物学の視点から概説する。より詳細な知識の肉付けに備え、疾患概念の骨組みをしっかりと構築して欲しい。各論の講義では、臨床系講義の前提となる臓器別のやや専門的な内容へと進み、組織病理診断学の基礎を解説する。また、3~6年生に対して実際の病理解剖症例を用いたCPC(Clinico-Pathological Conference:臨床?病理検討会)形式の実習等(3年生:CPC演習;5年生:クリクラ;6年生:臨床実習Ⅱ)を通じて、シームレスな病理診断学の習得を目指し、講義で得られた知識(基礎医学的側面)の実践応用(臨床医学的側面)を体験させ、講義で得た知識の定着を図る。
【研究】
腫瘍性疾患、生活習慣病等のメカニズムを明らかにする事に取り組んでいる。病理組織のみではなく、動物、細胞株、血液試料を用いる等、様々なアプローチを通して解明し、社会貢献に結びつく成果を上げてきている。希望する学部学生には、研究室に出入り自由とし、病理診断を通じての問題への取り組み等を進めている。