研究室紹介
病態情報診断学講座は1989年6月28日に臨床検査医学講座として誕生し、2003年の大学組織変更に伴って病態情報診断学と名前を変え今に至っています。附属病院の検査部、輸血?細胞治療部と密接な協調関係にあり、教育?研究?診療において三位一体となって共に歩んできました。
病態情報診断学は「臨床検査医学」を中心としたあらゆる情報を用いて患者さんの病態を描出する事を追求する学問と言えます。その中心をなす臨床検査診断学は“evidence based medicine”を客観的立場から支援する重要な学問体系です。臨床検査は検査技術及び分析精度の進歩発展により病気の診断、病態像や重症度の判定、治療法の選択及び予後の推定を行い臨床医学の基礎を支える重要な情報を提供するものです。さらにもう一つの重要な使命が、物理学、化学、生物学的検査手段を用いて不明な病気の本態を明らかにするという基礎医学的側面からの病態解明に努めることです。
近年、医療システムがチーム医療へと変革し、臨床検査情報は日常診療にとってますます重要になってきております。臨床検査医学が患者診療に役立つ実践的な講座として機能するために診療各科との密接な連携を図ることも重要です。
病態情報診断学講座は、臨床検査に基づく病態診断に関し教育、研究及び臨床の三本柱をバランスよく機能させ、また講座内では各部門の専門性を保ちつつ課せられている使命と責任を果すよう努力しています。