研究室紹介
血液内科学講座は、内科学の一部門として1981年4月に開設された血液?呼吸器内科学講座(第三内科)を起源とします。初代教授である三好勇夫先生は、現在成人T細胞性白血病(ATL)として知られる白血病細胞の新培養法を考案、世界初のATL細胞株を樹立し、HTLV-Iウイルス発見に道を開きました。2019年6月より、血液内科学講座と呼吸器?アレルギー内科学講座という2つの講座となり、急速に高度化する医学?医療に対応しております。小島研介教授が主宰する血液内科学講座では、最先端の医学エビデンスに基づき、遺伝子異常?分子生物学などの基礎医学的知識を、これら異常をバイオマーカーとした分子標的治療や造血幹細胞移植などの治療介入レベルまで結びつけ、総合内科医としての幅広い知識と、深い専門性に基づいた確かな技術で、診療を実践する医師を育成しています。米国最大のがん研究?治療拠点であるテキサス州立大学MDアンダーソンがんセンター?白血病科とのネットワークをもち、国内外の研究者と積極的に交流し、造血器腫瘍に対する新規分子標的治療研究を進めるとともに、日本人若手医師、研究者の海外留学のサポートをおこなっています。ビジョンをもった器の大きい科学的臨床医が、日本の次世代を背負い、そして新しいマイルストーンを打ち立ててゆくことをサポートし、血液内科学講座内においては、知識と経験、技と心を共有し、穏やかに安心して働くことができる母港でありたいと思います。国内においても、高知県内外の一流の医療施設と柔軟に人材交流が可能です。