研究室紹介
小児科では、子どもの内科的疾患のすべてが教育?研究の対象になります。
一般外来、救急外来で日常診療する子どもの病気の多くは感染症などの急性疾患ですが、腎疾患、血液?腫瘍性疾患、喘息?食物アレルギー?アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患、循環器疾患、内分泌?代謝性疾患、小児てんかんを中心とする神経疾患、膠原病?炎症性疾患、早産?低出生体重児?新生児医療など幅広い分野をカバーしなければなりません。また、心因性疾患(心身症)や発達障害にも目を向け取組んでいます。その他、健診をとおして子どもの健全な発達支援を行い、予防接種による疾患予防にも力を注いでいます。
このような多岐にわたる疾患の診療を通して、診断?治療?予防について研究しています。
臨床研究では、感染症、血液?腫瘍性疾患、アレルギー疾患、循環器疾患をはじめとして、全国多施設共同研究グループに積極的に参加し、難治性疾患の治療成績向上に努めています。治療を目指して努力することはもちろんのこと、「小児科医は患者心理、家族心理を理解して診療?研究にあたらなければならない」というポリシーを持ち、患者さんとその家族のQOLや長期フォローアップを重視した診療?研究も行っています。さらに、脳性麻痺に対する臍帯血を用いた再生医療の臨床研究も進めております。
高知県でも全国トップレベルの医療を提供できるように、各専門分野について国内の専門施設(国立成育医療研究センター、国立循環器病研究センター、国立感染症研究所、東京女子医科大学、国立がん研究センター、大阪母子医療センターなど)で研鑽し、高いレベルの臨床研究が継続できるよう努力しています。