書籍紹介

この本のねらいは、独特の感覚の特徴をもつ人たちの様々な困りごとを少しでも減らして、生活しやすくすることです。特にメンタルヘルス上の問題をもち、心のケアが必要なご本人やご家族、そして周りで身近に関わる方々や専門職の方々が、本書を以下のように活用してくださることを期待しております（高橋秀俊）。

• ?感覚の問題のメカニズムについて大まかな枠組みを知る。
• ?感覚の問題で困っている人への支援の方法を知る。
• ?現代のメンタルヘルス課題に感覚の問題がどのように影響しているか理解する。
• ?メンタルヘルス課題の支援において、感覚の特徴という視点を考慮する必要があると理解する。
• ?メンタルヘルス課題の研究において、感覚の特徴という視点を盛り込む必要があると理解する。

認知症の人に生じる、うつ、不安、イライラ、妄想などの様々な行動?心理症状に対して、認知症の人のご家族、その他のケアする人たちがどのように対応したらよいかを、認知症の原因疾患や重症度別にまとめた書籍です。本書は、認知症の人のご家族に読んでいただき、わかりにくい表現がないことを確認したうえで出版しましたので、多くの人に読みやすく書かれていると思います（數井裕光）。

厚生労働省研究班の中心メンバーが認知症と自動車運転の問題について臨床現場での実践から得られたデータを包括的に述べられた書籍です。また2017年に改正された道路交通法や運転中止後の支援，グレーゾーンへの実車検査の導入など政策的な課題解決への提言など今後の課題にも踏み込んだ内容の他、今すぐ臨床実務に役立つＱ＆Ａつきの構成となっています。そのため、本書は、認知症の専門医だけでなく、一般臨床医や医療にかかわるコメディカルの人や行政関係者の方にも読みやすい内容となっています（上村直人）。