目的
公衆衛生学コースは、情報医科学コースと環境保健学コースを統合することで、独自の強みである医療情報のデータマイニングやICTによる医療情報システムの構築にも強い予防医学?地域医療学の専門家を養成し、ビッグデータの蓄積によりパラダイムシフトが求められている公衆衛生学分野の変革に対応できる専門人材の供給を目指しています。これに加えて、全国的に専門家が少なく、需要も高い生物統計家の養成、次世代シークエンサーの登場によって需要が急速に高まっているバイオインフォマティシャンの養成を目指します。この分野について集中的に履修可能な情報医科学集中型カリキュラムを設定し、情報医科学の手法を生かしつつ、疫学、環境保健学、医療政策?医療経済などの方法論の必要な分野に適用できる専門性を習得します。
公衆衛生学コース(1年コース)
パブリックヘルスマインドを持った医師等の人材が必要とされている職場は、日本中、世界中に数多く存在しています。医科学専攻公衆衛生学コースは2018年度から開設し、四国で唯一の修士(公衆衛生学)の学位を授与することができる教育体制を整えており、そうした教育環境、ノウハウを活用し、2年以上の実務経験を有する医師等を対象として、医療?公衆衛生領域で活躍できる高度専門医療人を育成します。学位として欧米のMaster of Public Health (MPH) に相当する修士(公衆衛生学)は、公衆衛生全般についてのスキルを習得したことを示すことができるため、将来、国際機関、外資系の企業、海外のNGO等で働くことを希望している医師等にとって、また、医療?公衆衛生領域を専門とする医師等にとって、即戦力であることを印象づけることができます。