目的
近年、発達障害は、発達のさまざまな段階で見られる適応困難や狭義の精神医学的問題の基盤にあり、リスクを有するケースの早期発見と早期診断の重要性が 国際的な共通認識になっています。その重要性は、発達障害だけではなく境界域も含んだ知的障害、染色体異常に伴う行動表現型症候群、てんかん症候群、チック症なども同様に見られます。 さらに摂食障害、不安障害、児童虐待などによる子供の心理的問題も年々増加し、専門的な対応が益々求められています。
本コースでは、上記の小児神経精神医学的疾患や障害を対象に、下記の研究能力を身につけることを目指します。
- 疫学、病態、評価、治療、療育等について幅広い知識
- 専門診療を通じで適切な技能や態度
- 未解決の課題の研究を行う
そして、以上を通して研究指導能力を備え、発達障害等が抱えている広範な社会的問題の対処に当たれるような人材を育成します。 教育課程の一部は、協定校であるヨーテボリ大学(クリストファー?ギルバーグ教授)と昭和大学医学部(加藤進昌教授)と連携して行います。
- 小児神経精神医学的な疾患や障害を、小児神経学的視点と児童精神医学的な側面から、かつ生物?心理?社会的な観点から診療することのできる人材を育成します。
- 医学的視点に限らず、教育的、福祉的視点を持ち、他職種との協力?共同の中で専門性を発揮することのできる人材を育成します。
- 臨床に根差し地域に還元できる研究を、国際的レベルで遂行できる人材を育成します。