各科の一般的、先進的な治療?手術など
先進的治療
診療科(部)名 | 脳神経外科 |
手術?治療名 | ?脳腫瘍摘出術、脊髄腫瘍摘出術 |
対象となるがん病名 | ?原発性悪性脳腫瘍 (悪性グリオーマ/胚細胞腫/悪性リンパ腫) ?転移性脳腫瘍?転移性脊髄腫瘍 |
1.画像支援ナビゲーションシステム
脳や脊髄といった中枢神経系は、重要な神経組織や血管が存在するとともに、解剖学的に複雑で個人差が多い部位です。ですから中枢神経系の手術では、個々の患者様の病変部の解剖学的構造を十分に把握して手術を行うことが合併症を避けるために肝要なことです。
当科が手術の際に利用している画像支援ナビゲーションシステムというのは、自動車の道案内で用いられるカーナビゲーションのごとく、手術中にリアルタイムに病変部の位置や周囲脳組織との関係を客観的に三次元的画像として確認しながら安全かつ正確な手術を行えるもので、従来の経験や勘に頼っていた外科手術に変革を与えるものであります。今日では腫瘍摘出術の際には全例でこのシステムを用いています。
なお、当科で行っている画像支援ナビゲーション手術は、厚生労働省より先進医療として認められております。
2.医療画像解析処理システム
当科では、中央放射線部とは別に、最新鋭の3DイメージビューワーやMRI画像解析用のワークステーションを保有し、画像検査の生のデータを当科の医師自らが診断や手術に役立てることができるように加工し、画像診断の精度を高め、かつ画像支援ナビゲーション手術に利用しています。
3.術中脳神経機能モニタリング
手術の際に重要な神経機能をモニタリングし、手術合併症の低減を図るために、最新鋭の32 チャンネルの術中脳神経機能モニタリング装置(国内では初の臨床利用)を利用しています。
■ 画像支援ナビゲーション手術
■ 脳腫瘍例の合成3次元画像