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地球環境変動研究 |
地球温暖化などの地球環境システムの未来変動予測は極めて先端的なテーマであり、かつ、社会的関心も高い。 IPCC(気候変動に関する政府間パネル)による2007年報告書では、人為的な要因によって急激な気候変動が引き起こされつつあることが指摘された。しかしながら、過去の地球環境変動の実態や変動メカニズム、大気CO2濃度変動の原因などは完全に理解されていない。 |
また、近年では地磁気変動と気候変動の密接な関連性等が指摘されており、地球環境変動の根本要因、プロセス、地域性、先行?遅延、新生代における気候進化史などの実態は解明されていない。そこで、本研究課題では、IODPによる深海掘削コアや陸上掘削コア、ピストンコア、野外踏査記録などを活用し、高緯度寒冷圏(ベーリング海や南極海)、赤道太平洋、黒潮流域等における古気候?古環境変動を詳細に復元するとともに、地球磁場強度変動の高精度復元を行い、グローバルな地球環境システムの成立過程を理解することを目指す。 |
研究課題 |
●高緯度寒冷圏(ベーリング海、南極海)における 新生代の地球環境変動の実態解明 (池原実、岩井雅夫) ●陸上掘削コア解析と野外地質情報の統合による 鮮新?更新統精密層序の確立と 黒潮動物群の成立過程 (岩井雅夫、近藤康生、池原実) ●新生代における地球磁場強度の長期変動の実態解明 (山本裕二、田中秀文) |