画像診断とは

画像診断読影風景

 近年、コンピューター断層撮影法(CT)や磁気共鳴画像(MRI)などの画像機器が急速に進歩しました。その結果、膨大で詳細な画像情報が得られるようになり、現在の医学を支える重要な要素となっています。当科では、画像診断のエキスパートである放射線診断専門医が画像を読影(解析)し、正確で信頼性の高い報告書を各診療科に提供して、病院の診療の質や患者さんの健康の向上に貢献しています。また病態に応じた適切な撮影を指示することにより、無駄な検査を省き、放射線被ばくの低減にも寄与しています。
 CTやMRIでは頭から足の先まで身体のすべての臓器を撮像することができ、ほとんど全ての診療科がこれらの画像診断を必要としています。このため当教室では各診療科とのカンファレンスなどを通じて、臨床に直結できる画像診断を提供できるよう心がけています。

当院における画像診断

医療機器CT

2015年5月に導入された最新の320列CT。
装置には海や山をイメージした絵がペイントされており、リラックスした雰囲気で検査を受けることができます。

設備:320列マルチスライスCT 2台
   1.5テスラMRI 2台
   3.0テスラMRI 1台

 現在当院では2台のCTと3台のMRIを主に使用しています。CTは、平成27年5月に更新された最新の320列マルチスライスCTを2台使用しています。このCTは1回の撮影で1つの臓器(16cmの範囲)の撮影を可能とする320列面検出器を搭載しており、撮影時間が飛躍的に速く、息どめが困難な患者さんや心臓のような常に動く臓器に対しても撮影が可能となりました。従来、心臓や胸腹部領域の外科手術などの治療前には血管の走行や状態を知るために、侵襲的な血管造影検査を行っていましたが、最近では、CTにて侵襲なしに描出できるようになってきました。また、機器の進歩に伴い、造影剤の使用量も少なくすることができ、放射線被ばくも大幅な低減が可能となりました。MRIは平成31年4月1.5テスラの装置を1台、3.0テスラの装置を2台更新し、これら計3台の最新機種を用いて多領域にわたり高度な画像診断を提供しています。

CTの詳細は下記の放射線部のリンクをご参照ください。
https://www.kochi-u.ac.jp/kms/hc_radio/ct.html

MRIの詳細は下記の放射線部のリンクをご参照ください。
https://www.kochi-u.ac.jp/kms/hc_radio/mri.html

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