組織について
ご挨拶
心不全は、?なんらかの心臓機能障害、すなわち、心臓に器質的および/あるいは機能的異常が生じて心ポンプ機能の代償機転が破綻した結果、呼吸困難?倦怠感や浮腫が出現し、それに伴い運動耐容能が低下する臨床症候群?と定義されます。1)そして、寛解と増悪を繰り返し、最終的には命に関わります。一方、 患者さんは、一旦は症状が軽くなることが多いため、重大な疾患であることを認識していないことも多々見受けられるため、患者さん向けには?心不全とは、心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気です」1)と定義されています。
現在、心不全が大きな問題となっているのは、人口の高齢化に伴い患者数が増加したのみならず、高齢者特有の問題(併存疾患やフレイルの合併など)があり、従来の病院内における薬物/非薬物治療のみでは対応出来なくなってきたことが大きな要因です。その結果、入退院を繰り返したり、本人の望む人生の最終段階を迎える事が出来ない患者が非常に多くなってきました。
高知県においては、2017年より心不全患者の登録調査を行い、実態把握とともに、その問題点を明らかにしてきました。本心不全連携の会は、明らかになった問題点を少しでも解決し、心不全患者に寄り添ったより良い治療が出来ることを目的に設立されました。
心不全患者の予後の改善には、医師のみならず、多くの方々が連携し、病院内から家庭での治療を継続し、患者個々の状況にあったtailored therapyが重要です。本会には、基幹病院のみならず、かかりつけの施設、在宅ケアを行う施設、さらには介護に関与する施設まで、様々な施設および職種の方に参加頂き、様々な観点から心不全患者のお役にたつ活動を進めて参ります。皆様のご理解とご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。
1) 日本循環器学会 / 日本心不全学会合同ガイドライン 急性?慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版) https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2017/06/JCS2017_tsutsui_h.pdfより引用
2022年3月
高知心不全連携の会
代表 北岡 裕章
お問い合わせ先
住所
〒783-8505
高知県南国市小蓮
188足球直播_篮球比分¥体育官网医学部 老年病?循環器内科
高知心不全連携の会 事務局
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