当教室では臨床麻酔を基本として、ペインクリニック?緩和医療、集中治療そして救急医療と麻酔科の知識と技術を生かして様々な医療場面で活躍することが出来ることが特徴です。
加えて、スタッフが若くアットホームな環境で個々の目標に向かって皆がんばっています。学会参加?発表は国内?外を問わず積極的に行っています。努力すれば経験年数に関係なく国際学会での発表も医局員一同で応援します。また、国内の施設だけでなく、海外の大学での短期臨床見学も可能です。常に世界を捉え努力する教室を目指しています。
麻酔
周術期を一環した管理でめざすことが、麻酔業務の根本と考えています。
約10日前に大枠としての麻酔予定を外科、手術部と共同で立て、早くから症例の周術期全般の問題を検討して、麻酔管理、術後管理を実施します。
麻酔方法は、吸入麻酔?全静脈麻酔?硬膜外麻酔?脊髄くも膜下麻酔?神経ブロック等を、患者ごとに最適な方法を担当医が中心となり計画しています。
術後は症例に応じ、ICU管理、回復室管理、病棟管理と安全性と効率を考えて、患者ケアを行っています。呼吸、循環動態を確認し、疼痛コントロール、嘔気、嘔吐などの評価を行い、周術期の安全性の向上に努力しています。
現在術後鎮痛に関しては、硬膜外麻酔、オピオイド静注、神経ブロック、PCEA(Patient-contorolled epidural analgesia)、PCAも含め、様々な方法を積極的に取り入れて、術後鎮痛を実施しています。
また、手術部外で行われる麻酔(鎮静も含む)もあります。放射線療法(泌尿器科、外科)、脳神経外科の血管内治療、CT、MRI検査の鎮静が主なものです。
週間スケジュール
毎日8:00~8:20 当日の症例報告?検討
集中治療
臨床では、最近明らかになりつつあるエビデンスをもとに診療を行っています。呼吸管理ではopen lung approach、permissive hypercapnea、循環管理ではearly goal directed therapy、栄養?代謝管理ではtight glucose control、感染(敗血症)管理ではcontinuous renal replacement therapyを積極的に導入しています。
先進医療では、人工膵臓を用いた血糖管理を導入しており周術期の感染制御に効果があるなど世界に向け新しい知見を発進しています。また、新しい循環?呼吸モニターの開発など常に先進的な医療の開発にも努力しています。このような先進医療も様々なコメディカルスタッフの協力があってこそ成り立つものです。当集中治療部でも、心肺蘇生講習会の実施や呼吸ケアチームに積極的に関与することでコメディカルスタッフとのチーム医療に力を入れています。
当教室はDMATにも積極的に参加し、院内外で行われる災害訓練にも指導的立場として参加しています。
Only oneを目指し常に創意工夫を凝らした医療を実践するよう努力しています。
週間スケジュール
毎日10:00~ ベッドサイドカンファレンス
毎週月曜18:00~ 回診
外来診療
痛み外来では、さまざまな種類の痛みを和らげることを目標に治療を行います。他科とも連携しながら痛みの原因を検索し、治療につなげていきます。特に慢性の痛みは完全な除痛が困難なことも多いですが、内服薬の調整や必要に応じて神経ブロックなども行い、痛みを和らげることで生活の質の向上を目指します。
麻酔科外来では、手術などの侵襲的な治療を受ける患者さんに安全で良質な麻酔を行うための術前診察を行います。個々の患者さんに最適な麻酔を提供するために、侵襲的治療の目的となる疾患だけでなく過去の病歴や現在の他疾患の状況も評価していきます。また、麻酔について患者さんに解りやすく説明し、麻酔に対する疑問に答えることで患者さんの不安を軽減するよう努めます。
月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | |
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午前 |
北岡 (緩和ケア) |
× | 北岡 (緩和ケア) |
河野 (痛みの外来) |
× |
午後 | 北岡 (緩和ケア) |
× | 北岡 (緩和ケア) |
× | × |
緩和ケア
日本人の3人に1人が、がんで死亡しています。そのうちの70~80%の人に痛みが生じます。他にも、がん患者さんは様々な症状に悩まされます。そのような症状を緩和する目的で、緩和ケアも普及してきました。188足球直播_篮球比分¥体育官网医学部付属病院には、2006年に緩和ケアチームができました。チーム結成時より、麻酔科医はチームのコアメンバーとして参加しています。主に、WHOのがん性疼痛治療の指針に基づいたがん性疼痛の治療を行い、疾患早期からの緩和ケアを提供しています。
週間スケジュール
月?水 緩和ケア外来?緩和チーム病棟回診