ママさん麻酔科医からの応援メーセージ
麻酔科には現在3人の子育て中の女性医師が働いています。この大学病院の女性医師の中で初めて育児休業を取得したのも、この麻酔科からでした。それから15年が経ち、女性医師を取り巻く環境は大きく変わりましたが、一般社会からは大きく遅れているのが現状です。
女子医学生のなかには卒業後の進路について仕事と育児?家事は両立できるのかと不安に思っている人も多いと思います。この大学の先輩として2人の子を持つ母親としての私の経験を少しお話します。
私は今年卒後15年になりますが、今までに2回の育児休業を取得しました。1回目は卒後8年目に、2回目は13年目にそれぞれ1年間休業しました。1回目の仕事復帰は、当直は免除でしたが、フルタイムでしたので、時間に追われる毎日でした。子供は保育園で過ごす時間が一番長く、本当に私って子育てしているのかしらと悩む事もありました。2回目の仕事復帰は2時間早く帰っています。
この2時間のおかげで、育児と家事が随分楽になり子供たちにも余裕を持って接することができるようになりました。 育児休業をとることが、自分のキャリアの妨げになるのではと思う人もいるかもしれませんが、その心配はありません。育児は子供と自分との関係だけでなく社会全体との関わりかたをより広い視野で考えるいい経験になります。子供が1人いるだけで、今まで自分1人でできていたことが困難になったりします。周りの人に助けてもらわないといけなくなります。弱者の視点で世の中を見ることができます。こういう経験は人間として、医師として、あなたを一回りも二回りも大きくしてくれるでしょう。
もちろん私達子育て中の女性医師が仕事を続けられるのは、教授を始め医局の方々の理解と協力があるからです。子供の急な発熱では快く仕事を休ませてもらっています。子育て中の女性医師と一緒に働く雰囲気がこの医局にはあります。
今後も仕事と家庭をしなやかに両立する女性医師が増えることを願っています。私達の仲間になりませんか!!
当講座では出産、育児などで休職されていた女性医師の復帰支援などキャリアサポートを積極的に行っております。
見学なども随時、受け付けております。下記までお気軽にご連絡ください。
電話番号:088-880-2471(麻酔科直通)