人工膵臓を用いた周術期血糖管理
高血糖が感染症の増加など周術期患者さんの予後を悪くすることが知られています。そこで、インスリンを用いた血糖管理を周術期にも行いますが、低血糖といった重篤な合併症の危険があります。そこで、私たちは人工膵臓を使用した周術期血糖管理に着目し、外科学講座外科1と共同で基礎、臨床研究を行っています。これまでに、人工膵臓の測定精度、血糖変動抑制効果、創部感染症抑制効果、肝虚血再潅流と高血糖などの知見を学会発表、論文発表で行っています。
原著論文(主要なもの)
Yamashita K, Okabayashi T, Yokoyama T, Yatabe T, Maeda H, Manabe M, Hanazaki K.
The accuracy of a continuous blood glucose monitor during surgery.
Anesth Analg 2008;106:160-3
症例報告(主要なもの)
矢田部智昭,横山武志,山下幸一,前田広道,岡林雄大,真鍋雅信,花崎和弘:人工膵臓STG-22を用いて血糖管理を行った褐色細胞腫の麻酔経験,麻酔 2009;58:88-91
学会報告(主要なもの)
T. Yatabe, R.Yamazaki, K. Yamashita, K. Hanazaki, M. Yokoyama. The evaluation of the ability of the STG-22 to decrease the variability of blood glucose concentration in ICU patients. Euroanaesthesia 2010 2010.6.12-15 Helsinki