農林海洋科学部

学びの特徴

農学+海洋科学×DX

DXの知識と技量を兼ね備えた
「未来型農学?海洋科学人材」の育成を
目指します。

農学+海洋科学の学びをベースに
DXを活用できる
“未来型人材”を育成する

例えば、自宅にいながら、植物工場の温度や湿度を管理したり。養殖している魚に遠隔操作で餌を与えたり。
農林水産業は、DXによって大きく様変わりしようとしています。

DX=デジタルトランスフォーメーションとは、IT技術を人々の生活に浸透させることで、より良い社会に変革させようという考え方。
就農?就漁人材の不足や厳しい気候変動への対応が求められている農学?海洋科学分野でも、課題解決に向けて、DXの概念を積極的に取り入れ、活用していける技術の開発や人材へのニーズが高まっています。

188足球直播_篮球比分¥体育官网農林海洋科学部では、実学重視の専門教育にデータサイエンス教育をプラス。
生物生産、持続的資源開発?利用、環境保全に関わる先端的知識と技能の修得に加え、DS(データサイエンス)や一次産業DXに関する科目を新たに提供し、農学?海洋科学における高度な専門性だけでなくDS?DXの知識や技能を有し、生物生産システムのスマート化や社会の発展のための新技術の開発?普及を牽引できる未来型人材の育成を目指します。

フィールドサイエンス実習 | 1年次必修

1年生全員が履修するフィールドサイエンス実習は、自然の中で行う実習だけでなく、企業や工場、市場など様々な産業の現場も見て回り、食や農のものづくりの最前線を肌で感じることで、大学での学びと社会のつながりを早くから意識していきます。
農場、森林、河川、海洋?海底などのフィールドに飛び出し、生態系のつながりや生産活動と環境保全のバランスを学びます。

Facility Introductionー充実した研究施設ー

遺伝子実験施設

基礎的な分子生物学から幅広い応用分野まで質の高い教育と研究を目指し、遺伝子操作の手法を用いて、遺伝子の本体である核酸並びにタンパク質及び酵素の構造解析を行っています。また、微生物や動植物の遺伝子の組換えによって、新たな遺伝子を導入した生物を作り出し、遺伝子機能の有効利用を目指しています。

海洋コア国際研究所

海洋コアの総合的な解析を通して地球環境変動要因の解明や海洋底資源の基礎研究の実施を目的とし、全国共同利用施設として設立され、2004年からJAMSTEC(国立研究開発法人海洋研究開発機構)と共同運用を行っています。
海洋コアの冷蔵?冷凍保管をはじめとし、コア試料を用いた基礎解析から応用研究までを一貫して行うことが可能な国内唯一の研究機関です。

農場?IoP実験施設

農業情報の一元化、収穫量?時期の予測や作業の効率化を担うIoPクラウドを構築し、施設園芸農業の飛躍的発展を目指す実験施設です。

海洋生物研究教育施設

須崎市浦ノ内湾の湾口部に位置し、養殖技術や漁場造成、環境保全などに関して、調査?実験?研究を進めるのに好材料が揃っている施設で、学部生の臨海実習、海洋観測実習、水産増殖実習などの合宿実習に利用されています。

附属暖地フィールドサイエンス教育研究センター

フィールドサイエンスに関する循環型農林業生産の教育研究推進と共同研究等による地域及び国際社会への貢献を目的に設置されました、研究活動のほか、技術開発、技術支援も行われています。

附属暖地フィールドサイエンス教育研究センターサイト
学術情報基盤図書館 物部分館

主として農林水産関係の専門図書と資料を収集し、学内の教育?研究を支援すると共に、地域住民にも専門資料を公開し、地域社会への貢献を図っています。アクティブ?ラーニングに対応した多様な学習空間を提供しています。

図書館 物部分館サイト
演習林

香美市土佐山田町にある嶺北フィールドでの森林環境や循環型生産に関する実習、教育、研究を行うために、穴内ダム湖畔に位置し、宿泊での活動ができる施設です。

Overseas Trainingー海外研修ー

高知を拠点にしたグローバルな学び

農林海洋科学部では、フィールド特性を活かし、
様々な制度やプログラムを通じてグローバルな学びを展開しています。

SUIJI
インドネシア3大学(ガジャマダ大学、ボゴール農業大学、ハサヌディン大学)、四国3大学(愛媛大学、香川大学、188足球直播_篮球比分¥体育官网)の6大学が協働して実施する、学生の相互派遣?受入プログラムです。
目的
熱帯地域における農業発展に関する教育研究を協働で進める
内容
両国の学生が年2回(日本とインドネシアで1回ずつ)、2~3週間にわたって共に農山漁村に滞在し、サービスラーニングに取り組む
履修
1年生から

1年生からインドネシアの学生と一緒にフィールドワーク!

SUIJIプログラム履修生 3年(2018年取材時)矢野諭稔
僕は1年から2年にかけて、SUIJIプログラムを履修しました。SUIJIでは夏に日本、春にインドネシアと1年間に2回、それぞれ3週間ほどのサービスラーニングを体験します。参加するのは2か国6大学の学生。農学系だけでなく文系、工学系など様々な専攻の学生がいて、国や分野を超えて学びと交流を深めることができました。

実習は、目標設定から取り組み内容、スケジュール管理まですべて自分たちで組み立てます。日本の実習で心に残っているのは、2年目に行った愛媛県明浜町です。「地域外や海外から来た皆さんの目線で地域の課題を発見し、ここに新しい風を起こしてほしい」と激励を受け、地域のいろいろな方と関わりながらフィールドワークを行いました。その中で、ミカン農家さんが海洋保全のことを考えていたり、漁師さんが森林の間伐を行っていたりと地域全体がひとつになって活動している姿を見て、広い視野を持つことの大切さを教わりました。

これらSUIJIでの経験を通して僕が学んだのは、「考えること」の面白さです。関連する事柄や歴史を調べたり比較したりすることで、深い気づきや新しい発見につながることを体感しました。また、英語は大切なコミュニケーションツールなんだと実感できたことで、義務感ではなく楽しく学べるようになりました。  SUIJIを通じて得た取り組みの姿勢や自分の中の軸を、今後も大事にしながら勉強や研究に励んでいきたいと思っています。

トゥガル市での実習の様子

3年生で挑戦した日本代表!
トビタテ留学JAPANで得たもの

留学体験者 4年(2018年取材時)中嶋萌絵
私が、政府の留学制度「トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム」 に挑戦したのは、自分のやりたいテーマに対して自由に学びが組み立てられる点に魅力を感じたからです。競争率の高いプログラムですが、農林海洋科学部はこれまでも学生が選ばれた実績があり、それを支援してこられた先生方に私もサポートをしていただいて、チャンスを掴むことができました。選考段階だけでなく留学先大学の選定や師事する教授とのコンタクトまで、きめ細やかにフォローいただいたおかげで望み通りの留学を叶えることができ、感謝しています。

私が取り組んだテーマは「日本茶ツーリズムの可能性を追求する」です。
もともとのきっかけは、ベトナム茶葉の機能性成分や微量元素の分析のために研究室の仲間と2週間ベトナムに行ったこと。そこから高知や日本の茶畑に興味を持ち、「日本のお茶や茶産地の魅力を発信することで、一次産業の活性化や地方再生につなげられないか?」という自分のテーマにたどり着きました。
留学前には、京都の茶畑で3ヶ月間のインターンシップに参加し、日本茶の栽培?加工やインバウンド(訪日外国人)を対象にした体験型観光などを学んで準備。そして2カ月マレーシアで語学研修や紅茶畑の視察をした後、カナダの東海岸にあるニューブランズウィック大学(University of New Brunswick)に留学しました。

ベトナムの茶畑

マレーシアの茶畑

ニューブランズウィック大学では、観光学やお茶のツーリズムについて見識のある経済学部の教授のもと、様々な学びを得ることができました。その傍ら、日本茶のPRのために授業を1コマ借りて緑茶の飲み比べを催したり、町の観光案内所でテイスティング188足球直播_篮球比分¥体育官网を行ったりと、課外活動にも積極的に取り組みました。すべての経験が、自分自身の大きな成長につながったと感じています。

観光案内所での日本茶PR活動

復学後の現在は、「本当の日本茶の価値を発信していく」ために自分に何ができるかを、農学の科学的アプローチや経済?観光といった社会学的アプローチなど多角的な視点で模索している最中。今後の卒業研究や就職活動にもつなげていきたいと考えています。
私は一歩踏み出して留学することで、世界が大きく広がりました。皆さんも、そういったチャンスをぜひ掴んでほしいと思います。