理事挨拶
堀見 和道 高知大学理事(地域連携・広報・ウェルビーイング担当)
令和6年4月1日受田浩之新学長のもと、新しい体制での大学経営がスタートを切り、 私も新しく理事として任命され、男女共同参画推進室を担当させていただくこととなりました。また、新しく推進室に女性の教員を迎え、より多角的な視点での取組を進められる体制となりましたので、今後も学生、教職員の皆様にご協力をいただきながら、本学の男女共同参画の取組を前に進めていきたいと考えております。
受田学長は基本的な経営方針の中で、本学の学生ならびに教職員のウェルビーイングを高めるなかで「いい大学」にしていきたい、と明示されております。厚生労働省では、「ウェルビーイングとは個人の権利や自己実現が保証され、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを意味する概念」と定義しており、変化のスピードが速く、情報過多の現代社会においては、とても大切な視点だと考えております。また、国内のみならず海外においても、企業や各種団体においてウェルビーイング経営を大切にしたマネジメントが一つの大きな流れにもなっており、本学においても多様性や包摂性を大切にしながら、日々の学びや仕事を通して、楽しさや達成感等を感じられる組織となるよう取り組んでいきたいと考えております。
令和6年3月5日に、四国国立大学協議会(5大学学長会議)にて「四国内国立5大学による男女共同参画推進共同宣言」が新たに調印されました。重点的な取組としては、@大学運営における意思決定の過程に参画する女性の比率を上げること A女性研究者の数の拡大を目指し、教員公募において国内外からの女性研 究者の応募を呼びかけ、環境を整備し、積極的に登用すること B女性研究者の優れた教育研究の取組を積極的に支援すること C大学の構成員のワーク・ライフ・バランスを確保するために、男女共同参画の視点に立って育児や介護の支援を充実させること D女性のキャリア形成および次世代を担う女性リーダーの育成にかかる取組を充実させること Eダイバーシティ推進の視点に立った教育・研究環境および就業体制を確立し、大学をはじめとする関係機関のネットワークを構築すること、の6つを掲げており、本学としても一つひとつ真摯に取り組んでいきたいと考えております。男女共同参画の推進も、ウェルビーイング経営も、本学の皆様の取組が積み重なって実現できるものでありますので、今後におきましてもご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。