男女共同参画支援ステーション相談コーナーを利用して
男女共同参画支援ステーション相談コーナーは、高知大学の学内の皆様の相談コーナーです。
これまで育児休業を取得した大学教員のうち67%の方の相談対応を行ってきました(2016-2020年度実績、朝倉・物部キャンパス)。
岩佐光広准教授 人文社会科学系人文社会科学部門
今からちょうど3年前の2017年11月のこと。第一子の出産を控え、育休についての情報を集めいていた私の目に「パパ休暇」という文字が飛び込んできました。条件付きですが、2回に分けて育休を取得できるということに興味をもち、いろいろと調べてみました。しかしながら、2017年10月の法改正によってできたばかりだったということもあり、この制度がどのようなものかを当時の私はあまりよく理解できずにいました。
そんなとき、ふと思いたって、男女共同参画支援ステーションに行ってみました。突然の訪問にも関わらず小島先生が丁寧に対応してくれ、その後、パパ休暇についての情報をメールでもお知らせくださいました。いろいろ検討した結果、結局はパパ休暇を取らず、一度の育休取得となったのですが、小島先生の情報提供のおかげで、育休取得の計画をしっかりと練ることができたと思います。
*「パパ休暇」については以下を参照ください。
厚生労働省「リーフレット 両親で育児休業を取得しよう」
古閑恭子教授 人文社会科学系人文社会科学部門
第二子出産後、研究会などから足が遠のいていましたが、オンライン化で自宅から参加できるようになり、機会が増えました。一方で、オンラインとはいえ幼児をそばにおいての業務には限界があることもわかってきました。執拗にパソコンと私の間に割り込み、しまいにはノートパソコンを閉じてしまったことも。内輪の会議ではそんなハプニングも笑顔で受け入れてもらえますが、そうはいかないこともあります。
夜間オンライン講座担当の話をいただいた時、研究成果の還元にもなるとすぐに引き受けたのですが、開講を目前に控えたある日、やはり子供をそばに置いてできる仕事ではないと思いました。市がやっているファミリーサポート制度はボランティア制なので確実ではないし、民間の託児はかなりの費用が生じてしまいます。悩んでいた時、男女共同参画支援ステーションの小島先生が相談に乗ってくださり、科研費から研究のための託児費用を支出できることを教えていただきました。課題に直接関係ないため科研費での支出はできませんでしたが、大学の経費で賄えるようになり、大学業務で利用させていただいたこともあるムッターシューレさんにお願いしました。シッターさんに開講期間中毎週自宅まで来ていただき、隣の部屋で安心して授業に専念できるようになりました。
土屋京子准教授 人文社会科学系人文社会科学部門
第一子で取得した育児休業から復職する目前の2019年8月、すでに自宅周辺や大学のある朝倉地区では保育園の空きがありませんでした。市の保育幼稚園課に直接相談しても、HPに記載されていることがすべて。そんな折、男女共同参画支援ステーションから、企業主導型保育園として高知大学と提携しているふくのたね保育園を紹介してもらいました。その頃には保活に疲れ、半ば復職を諦めていたのですが、園に到着したときに、炊事室から出汁の香りが優しく漂ってきて、なんだか自然とほっこりしたのを今でも思い出します。
保育園に預けるのは親子ともにストレスのかかることですが、ふくのたねさんは私も娘も安心できる、居心地のいいところでした。毎日、一日の終わりにはアプリを通じて、その日、子どもを一番見てくれた先生から数枚の写真付きでお便りが配信されるのですが、県外にいる両親もそれを楽しみにしていました。リトミックや英語は専門の先生がいらっしゃり、その活動や行事の様子はコロナ禍においてネット配信されるなど、様々に工夫を凝らし、利用者に寄り添った保育をされています。その後、二歳になった娘は転園してしまいましたが、第二子出産後の産後ヨガやベビーマッサージで今も先生や園とご縁が続いています。