第4回ワーク・ライフ・バランス講座
「楽しむパパで子どもが育つ〜父親の子育ては社会を変える〜」開催報告
2014.06.04
男女共同参画推進室では、平成26年6月4日(水)に第4回ワーク・ライフ・バランス講座「楽しむパパで子どもが育つ〜父親の子育ては社会を変える〜」を開催しました。
冒頭、男女共同参画推進室の廣瀬淳一室長より、「大学で実践し、教育に活かし、社会に広げる」ことを目的としている高知大学の男女共同参画の基本理念・方針とワーク・ライフ・バランス講座の趣旨説明がありました。また、次世代を育成するこころ、Generativityについて触れ、父親が次世代を育む心を持つことは、自分の子どもだけでなく、地域の子どもにも関心が行くようになり、そのことが地域づくりや持続可能な働き方を生み出すうえでも重要な役割があると述べ、地域を元気にする活動に取組んでいる子育てパパを講師に選んだ旨の紹介がありました。
講演会では、株式会社こうち暮らしの楽校の代表取締役社長で、父親の子育てサークル「こうちパパ楽会」代表の松田高政さんに、「楽しむパパで子どもが育つ〜父親の子育ては社会を変える〜」というテーマで講演して頂きました。
松田さんから子育てに目覚めたわけ、そして「こうちパパ楽会」を立ち上げた経緯についてエピソードを交えながらの紹介がありました。
松田さんは、妻が育児休業を取得したことで、自分は仕事に専念できると考えてしまったことが、妻の育児負担や悩みを大きくしてしまったと反省したそうです。それから、父親がもっと積極的に出来ることをしようと、こうち男女共同参画センター ソーレの支援を受けながら友人と一緒に活動を始めたことが「こうちパパ楽会」が生まれたきっかけでした。
講演では、松田さんがこれまでに行ったイベントが紹介されました。子どもが喜ぶパン作り、竹のおもちゃ作りなど多岐にわたる活動が行われました。イベントで大切にしたことは、「こうちパパ楽会」の名前のとおり、父親が楽しめて、そして学べること。松田さんは、父親が楽しめることが、活動を継続するためには大切だと言います。
現在は、「こうちパパ楽会」のメンバーも増えました。メンバーには様々な技能を持つ、様々な職業の父親がいるので、メンバーが講師を務めてのセミナー、バーベキューやアウトドア遊びを無理のないペースで続けているそうです。
こうしたイベントに参加した父親からは、「子どもとこんなに長い間遊んだのははじめて」、「男性同士だと、気兼ねすることなく親子で楽しめた」、「お母さんにも評判がいい」などの声が寄せられたという事です。
松田さんは、男女共同参画の視点は、家庭、職場、地域においてとても大切。食事も人生もバランスが必要で、バランスが偏ると人も職場も社会も病気になってしまうかもしれない。男女共同参画はすべての老若男女、地域をじわじわ元気にする漢方薬のようなもの。
まずは男性から変わる、即実践するという気持ちで、私もOK、あなたもOKを心掛けて、高知を暮らしやすく、活力あふれる地域にしていきましょう、と会場の参加者に呼びかけました。
同講座は、こうち男女共同参画センター「ソーレ」のソーレサポーター講師派遣制度の協力を得て実施致しました。
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